朝からポテチの【追いつきたいんだ】@nchas3821

ランナー1年生のRun Girls, Run!応援の活動備忘録です

【7/1(土)佐々木李子ワンマンライブ応援ブログ①】 2022.10.1 #シナプストーリー 〜荊姫〜 感想:姫ガチ恋勢の魔女の100年越しの恋 #ここりこほんま実現させよ @nchas3821

こんりこち!朝からポテチです!

このブログは、7月1日(土)に新宿ReNYにて『Oneman Live 暁の空 宵の空』を開催する佐々木李子さんを応援すべく、毎週に渡ってブログを公開する(予定の)企画です!全3回!(のはず)

第1回目として、2022年10月1日に開催された佐々木李子さん主催の音楽朗読劇、「SynapstoRy〜荊姫〜」の感想をこの機会に公開します!

ずっと仕上がってなかったので……!

2023年、佐々木李子さんと、ゲストの林鼓子さんお2人の知名度もグングンあがり、人気も急上昇の中、ぜひおふたりが愛してやまない「ここりこ」の活動の中心となっているこのイベントのこと、そしてこのシナプストーリーが持つ中毒性の高い完成された世界観、観客としてではなく、舞台の一部として世界に混ざる没入感をぜひ感じて欲しいです。

 

2022年2月に行われた前回初演公演との比較、分岐エンドの考察、そして今後行われるであろうトゥルーエンドの考察を述べます。朗読劇、舞台の複数回公演を繰り返す再現性、ADV要素を落とし込んだこの朗読劇の特異性と、佐々木李子さんと林鼓子さんを知る方にはもちろん、お2人を知らない方にも、後味の悪いダークでビターな物語を好む界隈に刺さって欲しい次第です。

 

 

SynapstoRyって、なに?

歌とピアノと朗読が、切なく、そして情熱的に絡み合うSTORY LIVE「SynapstoRy」(シナプストーリー)。
佐々木李子のオリジナル曲と共に、優しく残酷な恋の物語を奏でます。
「SynapstoRy」とは、 シナプス(SYNAPSE)=神経接合部と、STORYの造語。
シナプスとは記憶を呼び起こしたり、身体中からの五感(視覚、触覚、嗅覚、聴覚、味覚)の情報を脳に伝える器官。
流れてくる情報を脳内のシナプスが繋ぐことで、人は感動したり、悲しんだり、笑ったり、幸せと感じたりします。
「歌を蒔く者」が紡いでいく物語をきっかけに、皆様の脳に瞬時に響くような、思わずハッと息が止まったりドキっとしてしまうような歌を歌いたい。
セロトニンやアドレナリンやドーパミンを直接感じられるようなステージをお届けしたくてこの名前を考えました。
皆様の感情の蕾が花開くきっかけとなりますように。(佐々木李子

https://sasakirico.com/synapstory2022/ より

 

本イベントの特徴は主に2つある。ひとつは、通常の朗読劇や舞台と異なり、朗読劇を下敷きに、より舞台ミュージカルに近い表現を用いており、さらにその内容には複数回公演を前提とした並行世界感の示唆、繰り返しのルート分岐が物語に内包されてある。2つ目に、物語の中で、要所で佐々木李子の持ち歌楽曲が本人の歌唱やゲストとのデュエットにより披露されることである。オリジナルの童話や歴史物語(過去公演に人魚姫、かぐや姫、白雪姫、赤ずきんピノキオ…など。本作は眠り姫)に寄り添うように、既存の楽曲や、新規書き起こしの楽曲が人物の心情を謳い、言葉だけでは表せない感情の昂りや盛り上がりを表現する。

タイアップ曲であれば、作品のテーマを表現・補完する背景・文脈を持ち合わせているが、シナプストーリーでは、その楽曲の歌詞をそのままに全く別の登場人物の感情を歌う曲として、新しい文脈を付与される。シナプストーリーによって、佐々木李子の楽曲は何重にも意味を持つ。

さらに、シナプストーリーでしか披露されない、未音源化楽曲も多数披露される。聴いたこともない曲が披露されたかと思ったら未音源化曲で、未音源化曲だと思ったら新曲だったりする。そこがまたシナプストーリーの魅力である。

 

2022年10月1日SynapstoRy〜荊姫〜

2022年10月1日、歌手・声優︎の佐々木李子さん主催の音楽朗読劇、「SynapstoRy〜荊姫〜」を昼夜2公演観劇しました。本公演は2月20日に行われた同タイトルと同じ世界観の再演でありながら、一部セリフやエンディングが異なることがあらかじめ示唆されていました。本来再演は6月26日に予定されていましたが、流行病の感染で前日に中止が発表されました。辛い。

 

その後、8月7日(日)ワンマンライブ「佐々木李子 Summer Live 〜Breakthrough !!〜」にて再演が発表、後日王子役のキャストが酒井広大さんと発表になりました。

 

 

 

 

 

セトリ
  • SynapsoRy(前回荊姫にて初披露曲)
  • ダマスクモダン(未音源化・未タイアップ曲)
  • 荊姫(前回荊姫にて初披露曲・後にコンセプトミニアルバム『宵』に収録)
  • 寄り道(PS Vita「塔亰Clanpool」エンディングテーマ)
  • 甘い嘘(未音源化・未タイアップ曲)
  • 今宵、永遠の誓いを(昼)(PS Vita「真紅の焔 真田忍法帳」挿入歌)
  • 恋花恋慕(夜)(TO BE HEROINE』ED曲)
  • Psycho(サイコロサイコ -セブンスヘブン-」主題歌に決定!、後にコンセプトミニアルバム『宵』に収録)
  • いばら姫
  • EN 酩酊 Special Ver.(アプリゲーム『誰ソ彼ホテルRe:newal』主題歌、後にコンセプトミニアルバム『宵』に収録)
昼公演

昼公演の内容は、大まかには前回夜公演と同じ展開、結末でした。再演ということで、簡単におさらいか…?と思いきや!公演中、シナプスがはじけるような変更点がいくつかありました。

 

このレポートがおよそのあらすじから、物語の最後まで、多くを語ってくれています。しかもアフタートークまで!とても助かる。

変更点

  • 「甘い嘘」の歌詞に変化が。「これが男の嘘」→「これが女の嘘」に。前回までは王子演じる大地葉さんと侍女メイヤ:佐々木李子さんがデュエットしていたが、今回は佐々木李子さんのみの歌唱となっていたため、メイヤの心情を語る歌と扱われたからだろうか。この変化の正体は夜公演に明かされることとなる……。
  • 「姫様が66年目の眠りから目を覚ましました。」前回までは33年目の眠り、という設定だった。時が進んでいるのか、違う世界なのか…!?
  • オーロラ姫がおちゃめ
  • 大地王子と酒井王子の違い
大地王子と酒井王子の違い

初演では大地葉さんが演じていた、隣国の王子様。再演にて酒井さんが演じる王子を観ながら、前回公演で大地葉演じた隣国の王子の残像を頭の中で重ね、比較して観てました。

私の記憶では、たいちょー演じる王子は食事を食べる時にも背筋を伸ばしているような、気品がある王子でした(ヅカっぽい) 。演じられたたいちょーさんの振る舞いからは、凛とした中性的な面があるように感じました。

対照的に、酒井さん演じる王子は食事の時にもすごいおいしそうに食べてたりしてて!(ステーキの肉をがしがし切ってたパントマイムが印象的でした。)座る時も太ももに肘をついて前に屈んでいたような、より男らしい演技でした。

「甘い嘘」をメイヤが歌っている間も顔で演技してらした。ふてぶてしさというか図々しいさというか、そういった感情が顔に貼り付いていて、歌っていないにも関わらず、めちゃくちゃ歌に表情が載っかっていました。

終章での転換点、「やれ!一人残らず捕らえろ!!!」 のとこ、酒井王子がグッと前に出てきて叫んだものだから、すごい迫力あってびっくりした!アフタートークで話してた、「リハと変わってギアが1速2速と上がったシーン」はここのことなのかもしれない。

これは2021年10月に行われたシナプストーリーの別公演ですが、こちらにて甘い嘘披露のダイジェスト映像が残っています。

 

その他、兼役演技、家来のシーン

りこちはちょっと経験少なそうな若い隣国の兵士さんの声。

はやまるはだいぶガタイが良さそうで、手を後ろに回して肩幅に足を開いて話しており、“屈強”さがありました。

「珠のように美しい王女」という地の文通りのすやまぁまるがとってもかわいかった。

「今宵、永遠の誓いを」 でずっと目を閉じてる間のお顔もずっとかわいかったです。 (確か初演アフタートークによれば、この間はやまるは、「りこち歌上手いなあ〜って思っている)

昼の部アフタートークにて、 「酒井さんは一年前のピノキオ以来で…」 「今回は前回演じたゼペットやジャンボリーとはまた違ったキャラで…」で ゼペットを思い出して会場がざわつくの、おもろでした。

これは文字に残すかは迷ったのだけど、昼の部ラスト「Psycho」の最後の最後で厚底の靴がもたついて思いっきり転んだところ、まさにこれぞ舞台って感じられた。その直後の最後のセリフ「ごちそうさま、おやすみなさ〜い」まで演じきってた林鼓子さんホントすごいなって思った。直後のトークで真っ先に謝りながら出てきたけど、落ち込みすぎず、みんなでこれぞ舞台だよ!(酒井さん:「The Show must go onだよ!」)って言ってたのほんと素晴らしいコメントだった、ほんとこれぞ舞台でした、お怪我もなくて、ほんとによかった。

夜公演ネタバレ感想

夜の部では世界線の大きな分岐が行われ、シナプストーリー世界の考察が大きく進みました。

酒井さん演じる王子はなんとも気品があり、優しくて真摯なSSR王子でした。それまで3回同じ描写だった地の文やセリフも大きく異なり、

"隣国の王子は紳士で優しく、とても正義感の強い男でした。王になる前に見聞を広め、自分にできることをやりたいと、国を飛び出しては困っている人を次々と助けていたの
です。"

と描写されるなど、随所で"真摯さ"を強調されていました。

その他にも、「外の世界の争いや戦を微塵も感じない。素晴らしいところだ。」と戦いへの忌避感を呟いたり、「君に永遠の愛を誓うよ」、と唱えるなど。66年目(昼公演)の酒井王子は「100年も前の婚礼服など古臭い」と隣国から新調した描写がありましたが、88年目(夜公演)のSSR酒井王子はオーロラのお母様の纏ったドレスを認めていました。

第四章薔薇の誘惑にて、過去3回に渡って描写された王子と侍女メイヤの「甘い嘘」に至る展開も、王子が花言葉に他意はない、この城を助けたい、オーロラ姫を幸せにしたい、ほんとうにすまない」と素直に謝るなど、これまでにない誠意にて疑いが晴れることとなりました。

また、侍女メイヤにも新たに、オーロラ姫が語るかつての記憶の中の侍女について、「その記憶は私ではありません。でも、あなたがそう想うことが幸せなのであれば、その約束は私のものにしましょう」と、すり替わったことを仄めかしています。

さらに、「この城を訪れる王子様は全員嘘つき」

「こんなことって、何度もなかったかしら。」

「このまま老いることが出来るかもしれない」

といった、世界線の繰り返しへの仄めかしもありました。これは、これまで昼夜と物語の分岐が行われ、別の結末が描写されたシナプストーリーにおいて、その結末が並行して存在している、ということが示された初の公演でした。

 

荊の城の並行世界移動説

たいちょーと酒井王子は異なる並行世界に存在する同一人物の隣国の王子であり、王子(と私たちは)荊の城に迷い込むプレイヤーの代わり(ゼルダの伝説におけるリンクの役割)そのものと考えられます。

ストーリーテラーの謎の男と私たちプレイヤーは荊の城を訪れる王子を媒介に物語を繰り返して何度も荊の城を訪れていますが、毎回荊の城の小鳥たちだったり、城ごと呪いにかけられた従者たちとして物語の中で実体をもって観測を繰り返しています。

王子魔女の呪いに触れ、姫を激昂させてしまい、BADENDを迎える度に、魔女の呪いがかかった荊の城だけは、時間をリセットすることなく、33、66年と、同一の人物が時間を蓄積しているように考えると辻褄があいます。

参考引用:フォロワーの世界線観測考察

 

[トゥルーエンド考察]100年越しの恋の相手は誰?

夜公演ラストで描かれた衝撃の事実は、侍女メイヤによる呪いの正体、そして……

優しくて残酷で賢くて素晴らしくて世界で1番美しい 」

オーロラ姫への異常なまでの愛でした。

はぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜。

強力な魔女の呪いと、赤い薔薇の恋心の補正。

激重すぎますね。

姫様強火オタクで優勝してしまった。

また、「こんなに美しく育つと知ってたら呪いをかけなかったのに」という本音が提示されたため、「呪いかけた時点ではそれほどオーロラ推しじゃなかった」ことも分かりました。

そのため、初演昼公演のみ披露された「恋花恋慕」が、再演の夜公演にてまた披露されたことは、姫様への溢れ出す想い。赤い薔薇の恋心による強力な補正。姫様への恋心の描写そのものでした。(初演昼公演では、王子との甘い嘘の後だったので、王子への感情だったようにミスリードさせられていた)

メイヤが姫様のことをガチ恋してる描写は配信されなかった初演の昼公演でのみ明かされていたわけで、再演にてついに明かされたわけです。これは夜の部の配信のみの情報だけだったらまず間違いなくたどり着かなかった考察ではないでしょうか。配信があった夜公演のノーマルエンドだけでなく、初演昼公演の姫様強火百合エンドを一度通らないと、このエンドにはたどり着かなかった……というわけです。

シナプストーリー荊姫では、開演後と物語が幕を閉じた後、王子演じるキャストによるストーリーテラーの登場シーンがありました。「シナプストーリー」という世界に迷い込んだ観客への指南、第四の壁を超える語り部の存在、これまでにはなかった(はずの)試みです。

ここで次の公演におけるヒント(ネクストコナンズヒント)を伝えられるのですが、初演の昼の部では「薔薇に誘惑されないように」、夜の部では「荊姫を泣かせないように、気をつけて」 と話していました。

再演昼公演では、「次は真摯になってみては…」、そして夜公演では「身内に足元をすくわれないよう、気をつけて」と語っていました。果たして、次の公演では呪いの100年目にたどり着くのか、トゥルーエンドを迎えられるのか…?

 

考えられるトゥルーエンドは…[ついにSSR王子と結ばれて姫様の眠りの呪いが解けるも、呪いによる食人衝動は残ってしまい、王子は気づかずの間に姫様に食べられ……。メイヤが全てを明かし、私が死ぬことで呪いは解ける、最愛のあなたとひとつになりたいといい、喜んで自らの身体を差し出す……]

とかでしょうか…姫がメイヤを嬉しそうに無邪気に食べるのか、それとも泣きながら食べるか…どちらもいい……。

ちなみに、これは鑑賞後の有識者考察会議なのですが、愛する人を純粋に愛していたかったけど、食人衝動に勝てなくて、相手もそれを分かってて愛してくれて、「君の一部になれるなら」みたいに理解して身体を差し出してくれて、おいしい…おいしい…って泣きながら喰らうみたいな作品、ありますよね。

100年の眠りから目覚めても、姫様の飽くなき食欲は飢えを満たされることはなく、自らの不死を呪っていた魔女だが、姫様にカラダを永遠に捧げることで、その命の価値に気づく……シナプストーリー 荊姫 〜TRUE END〜

これなら感情と食人衝動の狭間で衝動に駆られても、後味悪くないですね……はやく続きが観たいです。

結論としては、林鼓子をキャスティングしてここりこだいすき強火の公式が最大手だよ、#ここりこほんま実現させよ ってことです。一生ついていきます。

ほんとにシナプ作ってる人のあとがきとか製作プロダクションノートとか読みたいですね。なんでこんなにド性癖作品をここりこでやってくれるんだろうか、いったいこの世界の誰のどういう意思が働いてこんなに楽しい作品が世に生まれてるんでしょう。

あと当たり前のように生演奏なんですけど、キーボードの山田裕一さん、ベース、弦楽器担当のCanonさん、ほんと毎回すごいですからね。ピアノは朗読中もずっと素敵なBGMが流れていて、しかも世界観への没入を進めることはあっても、妨げることは決してない。ほんとにすごい。おふたりの話もいろいろきいてみたい。いつも素敵な演奏をありがとうございます。

[さいごに]シナプストーリーはいいぞ!ワンマンライブはいいぞ!

長くなりましたが!以上です!

佐々木李子さんを知った方、ぜひ7/1(土)ワンマンライブ、そして次回のシナプストーリー公演(未定)に来てください!

 

 

 

荊姫にて披露された楽曲も収録されています!!!

7月1日のワンマンライブでの披露が楽しみすぎる、

 

後日、YouTube動画「ラジオりこち」にておたよりも読んでもらえました。

なんとか続いて欲しい!みんなの力が!必要!

とのことでしたので、佐々木李子さんを知った方、ぜひワンマンライブ、そして次回のシナプストーリー公演に来てください!(大事なことなので2回)

 

過去記事

nchas3821.hatenablog.com

 

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