朝からポテチの【追いつきたいんだ】

ランナー1年生のRun Girls, Run!応援の活動備忘録です

『かげきしょうじょ!!』全話感想。“キミはまだ何者でもない、だからどんな未来だって叶えられる​───”

「かげきしょうじょ!!」、最高の最終回でした。みなさん観ましたか?まだ観てないですか?かげきしょうじょは、今期私が最も期待し、最も心を打たれ、溢れるほど泣いたアニメです。視聴したきっかけは、Run Girls, Run!林鼓子さんが原作をおすすめしていたことから始まります。放送前の告知にて佐々木李子さん、始め大地葉さんなどよく知った声優さんが出演するということで興味が湧き、エピソードゼロにあたる「かげきしょうじょ!」を読みました(1、2巻)

原作の衝撃たるや…!アニメも始まり、爽やかなOP、キラキラした青春、それぞれが抱える暗部と、それを乗り越えていくエネルギー、そして宝塚のチカラの一端を感じる荘厳なED……私は1話からとりこになっていました。全話を観た熱心なファンにはその熱意に共感できるように、まだ観たことがない、って人には、その魅力が十二分に伝わるように、「かげきしょうじょ!!」が伝える「なりたい私を諦めない」という想いと願い、その葛藤から生まれる感動について語りたいと思います。

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さらさと愛、2つの星が目指す道

主人公、渡辺さらさは身長178cm、ふたつに縛ったふさふさの髪とまっすぐで曇りのないキラキラ輝く瞳が印象的です。明るく、空気を読まない性格で、問題児ながらも他者への気遣いと全肯定の気概で常に人の目を惹き付けます。幼い頃から下町浅草の畳屋でおじいちゃんと共に育つ。類まれなる体幹の持ち主で、6歳まで歌舞伎を習っていた過去を持ちます。一見、夢に向かってまっすぐ、順風満帆、何にでもなれそうな印象の彼女ですが、しかし、その歌舞伎こそがさらさの過去に暗い影を落としていました。

奈良田愛は、元JPXのメンバーで、他者への関心が薄い、極度の男性嫌いの無表情ヒロイン。母親に男好きの大女優を持ち、幼い頃から芸能界の現場や自宅などで他者との交流があり、常に心に安らぎはなかった様子。アニメ前半(2〜4話)にて語られる彼女の男性嫌いの元となった過去のトラウマは少し見るに堪えないものがあります。男性嫌いを理由に、女性しかいないという理由でJPXに入団を決めて自身の生まれ持った顔の良さと才能を開花させますが、アイドルとはむしろ男性への接触が求められるということを知らずに、JPXを引退するところから物語が始まります。

物語(アニメ1話、原作エピソード0の1巻)は彼女のモノローグから始まり、そして彼女の視点で続いていきます。宝塚の物語の中の娘役の心情に観客画自身の心を重ねるように、私たち読み手もさらさに感化されて徐々に明るくなっていく奈良っち/愛ちゃんに心を重ね、さらさに惹かれていくように創られています。原作、アニメともに1話から奈良っちには叔父であり紅華の先生である奈良田太一というイケメンがそばにおり、彼が奈良っちの居場所、良き理解者となっています。何も知らない初見の時には(絶対にこのイケメンが奈良っちに悪影響なたらしやろ…)と思ってしまってましたが、どうやら一貫してほんとに良い奴。本作の良心。良かったね奈良っち……。

2人が過去のトラウマを乗り越えていく姿、そして今目の前に立つ壁や困難に立ち向かっていく姿に勇気と涙を貰える作品であることが伝わればと思います。

こちら原作の斉木さんが反応していた記事。こちらもオススメです。

飛ばせないOPの良さ「君の夢は始まったばかりだ」

saji - 「星のオーケストラ」(TVアニメ「#かげきしょうじょ!!」オープニングテーマ)

星のオーケストラ

星のオーケストラ

  • saji
  • J-Pop
  • ¥255

何にだって、なれる。心強く、爽やかに背中を押してくれる。泣けてくる。さらさの目がきらきらに輝くところで込み上げてしまいます。めちゃめちゃ勇気貰えるんですよね。今期で一番好きな形のアニメタイアップ邦楽ソングです。片やEDは宝塚の源流をバチバチに感じる気品溢れる構成なのもすきです。“キミはまだ何者でもない、だからどんな未来だって叶えられる​───”

劇中でスポットが当たるメイン7人はそれぞれ与えられた設定(元アイドル、容姿の劣等感、双子、真面目、サラブレッド…)と表裏をなす、重くのしかかる過去のトラウマ、重圧が試練となって立ちはだかります。特に顕著なのは前時代的文化に根強い“男女”の壁です。明朗快活なさらさにも「なれない」ものがあります。それが、男性しかなれないという歌舞伎役者。幼い頃よりその才能を持ってしても、叶わない夢。さらさにかけられたその言葉は、「呪い」となって常に彼女の行く手をさえぎります。完璧な憑依性という歌舞伎役者にとって天性の才能ですら、紅華歌劇団にとって必要な個性の輝きとは異なると、「(そのままでは)お前はトップにはなれない」と告げられてしまいます。彼女にとって、そして彼女たちにとって、「なれない」(それも生まれ持った性別のでを理由に)という言葉は呪いです。

そんな呪いをも追い風と共に吹き飛ばしてくれる歌こそ、「星のオーケストラ」だと思うのです。

まるで「なれない」という呪いをかけられたさらさたちへ届けたいがために歌うような…。私たちが勇気を貰うように、さらさたちにもこの歌を聴いて勇気を持ってほしい、そんなふうにも感じた一曲。

かげきしょうじょ!!をまだ見た事がない!って人に特に、いや、1話だけでも見てほしいエピソードがあります、それが第五幕です。

山田彩子と佐々木李子

自分の容姿に自信のない可憐な歌姫、山田彩子さん。作品の中で扱われる題材のうち、特に刺さったエピソードのひとつです。これは男女問わず、全ての人類に刺さる話なんですよ、容姿に自信が無い多くの人の悩みである、ダイエットと食事。他者から見られることをより一層意識する紅華歌劇学校であるが故に、美への意識と努力義務は凄まじく、彩子は「痩せろ」と言われ、無理なダイエットの末に食事が喉を通らなくなり、吐くことでやつれて細くなっていく…そしたら今度は「食べろ」という。大人は自分勝手です。アニメでは5話、原作ではエピソード0で描かれていました。

佐々木李子さんの歌声

原作からのファン、そして5話を観た人が共に持つ感想は、やはり佐々木李子さんの歌声に寄る感動が大きいでしょう。アニメ化を知った原作の山田彩子ファンの方は、キャストの中で佐々木李子さんの名前を見た時に、この人なら適任だ!と直感したのでしょうか…いえ、おそらく、かげきしょうじょ!!も好きで、佐々木李子さんもずっと応援していた、という人はあまり多くないかと思います。逆も然りで、佐々木李子さんを応援していた、もしくは別作品で知っていたが、かげきしょうじょ!!は知らなかったので、これから観ようと思った人、どちらかではないでしょうか。私は後者です。「キラッとプリチャン」のだいあ、そして「邪神ちゃん」(こちらもプリチャン繋がりですが)で佐々木李子さんを知り、その歌唱力に心を打たれ涙を流した人のひとりです。ここからは、かげきしょうじょ!!から佐々木李子さんを知った方への私の布教タイムです。(かげきしょうじょ!!の各話感想はブログ後半に載せました)

シナヤカナミライ

シナヤカナミライ

原作のファンからすれば、山田さんの歌の再現…いえ、原作ではメロディーがわかる訳では無いので、再現、というより、完全な創成、という言うべきでしょうか。私たちが脳内で描いていた「理想の歌声」を、佐々木李子さんは見事に実現させたのでしょう、私のような、つい先日原作を読んだ人間がその完成度に涙を流すのですから、原作を追いかけ続けた人からしたら、あのシーンをアニメ映像で、音楽に昇華させた5話は、まさに伝説、奇跡と言っても過言ではなかったのではないでしょうか。もしかしたら自分が観てきたアニメ史でもえげつないほど泣いたかもしれません。死ぬ時に思い出したいアニメのひとつです。もちろんそれは、なりたい自分になる!という意識で毎日を過ごす自分と重なるところも大いにあるからなんですが…

この物語を教えてくれた推し…林鼓子さんの想いと葛藤を何度も考えてしまうからなんです。「推しを思う」​────5話で描かれた「過剰なダイエット」とルッキズムについて、少し語らせてください。

オトナ(私たち)の勝手で理不尽なコトバ

ステージに立つ人達の日々の努力のシビアさは、想像を絶するものだと私は捉えています。低カロリーな食事を指して「女性声優飯」と話のネタにするオタクも少なくないです。私は特に、自分が応援している声優さんたち、Run Girls, Run!さんのことを思ってしまい、余計にしんどくなってしまいました。彼女たちはほんとうに涙ぐましい努力をしていることが日々の活動や配信での一言から伺えます。彼女たちは事実、とても細い体をしているのですが、それでも人一倍の運動量とパフォーマンスを行っています。彼女たちが時たま空腹や食事制限についてぼやくと、こちらはやはり「食べちゃおうぜ!」と答えてしまうのですが、私たちが毎回そう声をかけてしまうばかりに、彼女たちは、「皆は甘やかしてくるから、より一層食事に気をつけなきゃ…」と自身でより厳しく制限をかける…。そんなようなやり取りが散見されます。若い世代を中心とした低糖質高タンパクな食事はここ5年で広く浸透しつつあり、かくいう私もマラソンと筋トレを続けているので、日々の食事は基本豆腐だったりオクラだったりプロテインオートミールを見よう見まねで取り入れてみたり、下腹には溜まらず、かつおなかがいっぱいになるような生活を心掛けています。そんな背景を踏まえると、より流行や食事に敏感な彼女たちの努力も理解できるのですが、おそらく彼女たちのスタイルを維持するに見合う食事というのは、こちらが思っている以上にシビアで、私たちが思っているような一般的な食事では到底到達できない次元なのだと思うのです。そのような食事を続けると、こちらが思っている以上にカラダや顔は思うような理想からは程遠くなってしまうのだと思う。それを私たちは知ってか知らずか、安易に「もっと食べなよ」とか、「ちょっと太った?」とか声をかけてしまいがちですが、冗談でも言ってはいけないのだと思います。その言葉は彼女たちの生活、体、ひいては心にまで深く影響してしまう可能性があると思うのです…。

林鼓子佐々木李子を知ってほしい…シナプストーリーはいいぞ

私がこのブログで伝えたいことは2つ、

  • 1.「かげきしょうじょ!!」をまだ観てない人、読んでない人、観ろ!!!読め!!!!!!
  • 2.佐々木李子さん主演の舞台「シナプストーリー」をみてほしい!!!

1については前半で思いの丈をぶつけましたし、ブログのラストに各話の感想エピソード(※ネタバレあり)を載せて締めさせていただくつもりです。ここからの後半は2、佐々木李子さんと林鼓子さんの舞台「シナプストーリー」について、熱い想いを語らせていただきます。

私ははやまる(林鼓子の愛称)からかげきしょうじょを知って、佐々木李子さん演じる山田彩子さんに2人を重ねて泣きました。

元々2人は子役畑出身でして、共に歌の才能に恵まれており、佐々木李子さんが演じた「アニー」を林鼓子さんはそれとは知らずに幼少期に観劇したという逸話があります。また、その後「キラッとプリチャン」では主演桃山みらい(cv:林鼓子)と、2期からみらいとの親交を深める虹ノ咲だいあ(cv:佐々木李子)として他にない友情を育み、2人で「Memories For Future」というデュオ曲を劇中ラストで歌い上げるという奇跡を歩みます。そんな2人は互いへのリスペクト心が非常に強く、互いに無いものをもっていて、互いに歌とお芝居、声や容姿に憧れを抱いていることを語っています。

そんな2人ですが、8/29日に一度オリジナル舞台で共演しています、それが、佐々木李子さんが独自に公演を続けている「シナプストーリー」という朗読劇×ライブミュージカルです。佐々木李子さんが単独ライブ定期公演として複数回行ってきたのですが、私は先月初めて足を運びました。その日の演目は「本物になりたかったピノキオ」でした。朗読劇を中心に、童話「ピノキオ」の物語をベースに、独自の展開、設定で、かなりダークで、ダウナーな物語が進んでいき、物語の要所で、そのストーリーに沿うような佐々木李子さんのこれまでの持ち歌の楽曲が披露されます。ライブ全体を通して約10曲ほど歌うのですが、朗読劇だけでは得られない高揚感、ライブだけでは得られない深い感動と哀しみに、シナプスが弾けること間違いないのが特徴です。

特にオススメしたい曲が、「Empty Doll」です。

山田彩子さんを演じた佐々木李子さんの積み上げてきたキャリア、そしてその歌のひとつひとつに佐々木李子さんの葛藤、苦悩、そして思いの丈が詰まっており、それは計らずも、山田彩子さんが心に秘める想いと心なしか重なるところが非常に多いのです。


www.youtube.com

3:28から「Empty Doll」

Empty Doll

Empty Doll

  • 佐々木 李子
  • アニメ
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

100万回歌ってみても1ミリぽっち通じない……誰でも知ってるメロディなのに…

 

また、かげきしょうじょを見るうちに、宝塚も調べるようになって興味が湧いていたところなのですが、なんと、2人が実はかつて宝塚希望だったという言う話を聞き、衝撃を受けていると共に、点と点が繋がる感覚に込み上げる感動を隠しきれません。

youtu.be

 

さいごに:10/3(日)シナプストーリー@品川

そして最後に、宣伝です。ここまで布教したシナプストーリーの最新の公演が、10月3日(日)、品川で行われます。演目は「ジャンヌ・ダルク」そして出演者は、佐々木李子林鼓子若井友希の3人。

プリティーシリーズを視聴済みの方はご存知、3人とも声優界で1.2を争う歌唱力オバケの3人です。

(同時に、プリチャン劇中内でにじ→みら→さらという熱い百合の関係を匂わせており、中の人の林鼓子は重度のさら様/若井友希オタクで、本編前後のトークや配信がでどうなってしまうのか今から楽しみなところです。

チケットは現在一般発売されており、おそらく席に余裕もまだあるかと思います。ぜひこのブログを読んだ人から一人でも興味を持ってくれた人がいたら、私泣きます。配信もあります。興味本位で買って泣けばいいと思います。そこまで至らずとも、佐々木李子さんがEmpty Dollという歌を歌っていること、林鼓子さんという声優がいることを知って貰えただけでも幸いです。あとかげきしょうじょ!!をまだ観てない人にもその良さが少しでも伝わっていれば幸いです。

 

 

nchas3821.hatenablog.com

前回のシナプストーリーについてはこちらを参照のほど

 

 

おまけ:かげきしょうじょ!!各話感想(※ネタバレあり)

ここまで、私の布教にお付き合い下さりありがとうございました。以下に、かげきしょうじょ!!原作が読めるマンガワンのアプリと、私のアニメ各話感想を載せておきます、目新しい考察という考察はありませんが、ほんとにこのアニメには言葉にならない感動をたくさん貰いました。一生の内、躓いた時に助けを求める光のひとつとなりました。ほんとうに、出会えてよかったです。

原作を読みました

アニメにないお話やセリフもたくさんあっておもしろい。紅華の大運動会が終わったあと、奈良っちが風邪ひいてた野島先輩のお話とか原作の方はよりあちこち話しが膨らんでておもしろい。

奈良っちのモジツン、かわいい。漫画特有の、吹き出しセリフじゃないけど、ぼそっと呟く表現、奈良っちはそれが多くてすき。

各話感想(※ネタバレあり)

#かげきしょうじょ!! 第一幕

これは今期どハマりそう…!!!

天性の体格とハツラツさをもった主人公と、元アイドルの女の子

正負のでこぼこさでキャラ立っててすごく好き

少女漫画チックなスポ根ものかなぁ、原作読むぞhttps://t.co/yIsFLWdQrf

 

メインキャスト以外は同期も徹底的にモブなの割り切ってんな(しかしかわいい)

背高ポジティブの敬語、金森まりあと重なる☺️

さらさのビジュアル(背の高さ、髪型)と言葉遣い(敬語口調)、あと全肯定なよく出来た性格!!!

金森まりあなんだよな…!!!

たいちょーのキャラハツラツなイメージだからすげぇピリピリしてるの新鮮

佐々木李子さんビジュアルも性格もそのまんま一致すぎる。

まゆしぃとみにゃみが親子役でゲスト出演していたことも話題になりましたね

 

 

 

 

 

 

 

 

#かげきしょうじょ!! 第十幕

紅華大運動会

先輩のいびりムカつくな〜
先輩の過去回ないと救いがない

素の自分として表に出ることに緊張するさらさ

「常にトップという役を演じる」

常に観客の視線を意識し、理想に応える

これが表に立つものの覚悟……

全推しに尊敬

こうさぶろう先生の暁也への脅し(?)だったのかさらさのことを知りたいがために…恋愛の模様ではない2人の関係に納得暁也にそれを言わせないために、さらさから切り出したなんて…カタチは付き合ってるとはあえ、2人は幼なじみで違う道を競うライバル、なんだろうな

 

 

おわり

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