朝からポテチの【追いつきたいんだ】@nchas3821

ランナー1年生のRun Girls, Run!応援の活動備忘録です

2022.2.20(日) SynapstoRy 〜荊姫〜昼夜備忘録 黒薔薇の花言葉は“貴方はあくまで私のもの”

佐々木李子さんによる朗読×ライブの新感覚イベント、シナプストーリーに参加してきました!

私は今回3回目の参加。例によって昼の部は配信がないうえに、夜の部とは構成と結末が異なっていたので、シナリオとセトリについて、後世のためここに詳細を残そうと思います!!!

セトリ

  • 昼の部
  • M01.ダマスクモダン(未発表曲)
  • M02.荊姫(本作書き下ろし新曲)
  • M03.寄り道(PSVita「塔亰 Clanpool」ED)
  • M04.甘い嘘(未発表曲)
  • (分岐)
  • M05.恋花恋慕(TVアニメ「TO BE HEROINE」ED)
  • M06.ダマスクモダン
  • M07.鬱くしき世界(アプリゲーム「うつろにっき」主題歌)
  • M08.SynapstoRy (新曲)
  • EN.Finale(1st Album「瞼の裏に映るもの」)
  • 夜の部
  • M01.SynapstoRy
  • M02.ダマスクモダン
  • M03.荊姫
  • M04.寄り道
  • M05.甘い嘘
  • (分岐)
  • M06.今宵、永遠の誓いを(PS Vita「真紅の焔 真田忍法帳」挿入歌)
  • M07.Psycho(未発表曲)
  • M08.荊姫
  • EN.カーテンコールを揺らして(TVアニメ『デュエル・マスターズ!!』EDテーマ)

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0.プロローグ

大地葉さん演じる謎の男が登場、私たち観客に向けて「呪われた荊の城へようこそ」と語りかける。「確かにこのシナプストーリーの歌は美しい」…と、物語の世界の外から私たちに話しかけている。

ストーリーテラーの登場はシナプストーリーでは初めての試みのはず。世にも奇妙な物語タモリである。または古畑任三郎の冒頭のソレ。言い得て妙。

夜の部では「昼にも見た顔じゃないか」のアドリブのひと言。会場も少し笑いが漏れて、緊張で詰まっていた息もととのう。

第一章:荊姫

あらすじ

昔々、美しい薔薇が咲き乱れるとある国の王と王妃の間に可愛い王女が生まれる。国では豪勢なお祝いパーティーを開くが、国の4人いる魔法使いのうち一人の怪しげな術を使う魔女には声をかけなかった。声をかけられなかった魔女は、逆恨みし生まれたばかりの王女にとある呪いをかける。“王女が15歳になったら、紡ぎ車の針が永き100年の眠りに誘うだろう”と。予言通り眠りについたのは王女のみならず、その呪いは城全体に降り注ぎ、全てのものが眠りに落ちてしまう。(アニメイトタイムズより引用)

t.co

物語はディズニー童話「眠れる森の美女」を下敷きにしているようす。(調べると、グリム童話、ペロー童話集に本公演のネタバレにも近い要素がある模様。)

M01.ダマスクモダン

呪いの発動、詠唱そのもののように始まる歌。

百年の眠りにつくオーロラ姫。

荊に覆われるお城。

「舞い散るびら 振りかざしたエゴに  

叩きつけられた  薔薇の香りがたつ」

ダマスクモダンは「薔薇の香り」を表す言葉とのこと。
薔薇の7つの香りのうち、ダマスク・クラシックよりもフレッシュな香りが多く含まれ、華やかで洗練された印象の香り…………。

過去作では処刑ソングとしておどろおどろしい曲調と燭台がフォーカスされ物語にリンクしていたが、本作がついのこの曲の真価を発揮したのではないか。表題通り、まさに薔薇の香りに堕ちた姫の物語。

呪いによって王女オーロラ姫と城は眠りにつく。

城の周りには荊が巻き付き…百年が経った。

それから長い年月が経ったある日、城のそばに隣国の王子が訪れる。城で眠る王女“オーロラ”がこの世で一番美しいと知ると、自らの妃候補として迎え入れるという。家来たちを振り切り荊に覆われた城に訪れる王子が手を伸ばすと、城全体が輝きだし、枯れていた荊は少しずつ生命の息吹芽生えていき、王子を誘うように紫の薔薇が城の塔へと導く。(アニメイトタイムズより引用)

王子の家来役を兼ねたのはりこちとはやまる。

兼役のモブの演技の幅を楽しめるのも朗読劇の魅力である。

ここでは気に留めもしながったが、

「噂では城に近づくものは荊に絡め取られてしまうとか…」という噂に過ぎない一言と、

「荊には過去の侵入者の骸が所々に引っかかっている」

当たり障りのない情景描写が、夜の部の重要な伏線となる。

第二章:お城の目覚め

王子の周りには紫の薔薇が。城の最上階には豪華なベッドに眠る美しい女性。

紫のバラの花言葉 「紫のバラ」の花言葉は、「気品」他には、「誇り」、「高貴」、「王座」

王子は手を取りそっとキスをすると…

長い睫毛をゆっくりと瞬き、起きるオーロラ姫(林鼓子)。

眠りすやまるが瞼をゆっくり動かす仕草、

とても美しかった………。

オーロラ姫は純新無垢そのもの。

一目惚れしたという王子の求婚を嬉しそうに喜ぶ。

そこに、切れ長の涼しげな瞳の女性が眠りから目覚める。

侍女の名前はメイヤ(佐々木李子)。姫様が子どもの頃から仕えていたという。

しかし姫は、過去の記憶や自分の名前を思い出せない。

だがメイヤの顔は知っていた。

美しい男に話しかけられて顔を赤くするメイヤ。

目覚めた城の従事者と共におもてなしを始める

M02.荊姫

告知動画にてshort.ver.が流れていた新曲。

スポットライトのイメージカラーは荊の緑と青。

「100年越しの恋の相手は誰 

ドレスに纏ったまま 花に溺れ 

長い夢みてまどろんでいたら

 薔薇の宿命 あなたが目覚めさせた」

曲中、私たち観客は100年の眠りから覚めた城の従者として振る舞いを求められる。

歌に合わせて食事をするたいちょーとはやまる、

サビ前ではストップモーションのように動きを止める演出も。

間奏にはセリフも含まれるなど、これまでになく高度な演出が組み込まれていた。ミュージカルになりつつある。

作詞はりこち。アフタートークでは、およそ一週間で完成させたとの話も。すごい…。

第三章:約束

平和で穏やかな毎日。

王子は隣国の第4王子であり、婚儀を果たしたら荊の国に移り住むという。

小鳥への餌やりをする約束を反故にするも、

「君との愛を囁き会いたい」とはぐらかす王子。

小鳥さんたちに無邪気にパンくずを与えて嬉しそうな姫。

王子は姫を思っていたよりも幼いと評する。

「結婚したら、私だけを一生愛してくださる?」と問う姫に対し、王子は白い薔薇の蕾を渡し、メイヤにはい薔薇を渡す。

脚を開いてどっしり男座りのたいちょー、かっこいい。御髪(おぐし)。

最近あまり構ってくれない王子の態度が不満なオーロラ姫。メイヤに「王子様よりもまだまだメイヤのことが大好きよ」と無邪気に伝える。

メイヤに過去の記憶を少しづつ思い出してることを伝えるが、メイヤは何故か過去の思い出をはぐらかす。

眠りに着く前、呪いを心配されて、城から出ることのできなかったという姫。

どこへでも飛んでいけることりたちがとっても羨ましかったという。

M03.寄り道

一度だけ、外に出たいと泣いて泣いてお願いした時、

メイヤが城から連れ出してくれたと語る姫様。

後ですごく怒られたけど、お城にまだ帰りたくない、

そんな時にメイヤが歌ってくれた歌。

はやまるが参加した過去3回のシナプストーリーにて披露された「寄り道」毎公演、歌い分けが異なるおもしろさ。ピノキオでは、言葉を話せるようになったばかりのここピノに、歌を教えてあげるりこピノの構図だった。だから1番をりこち、2番をはやまるが歌っていた。

ジャンヌでは幼少期の2人が共に歌っていたので、はやまるも1番を歌い、2人でフレーズごとに歌い分けていた。今回ははやまる演じるオーロラ姫が幼い頃の思い出をメイヤに伝えるシチュエーションとして、1番をはやまるが歌唱し、2番をりこち演じるメイヤが歌う。

次第に綻んでいくメイヤの顔。提示されたキャラクターだけでは足りない情報、関係を、2人がそれまで演じてきたキャラクター、にじみらも含めて、ここりこの関係性も明言はされずとも、演劇の内容に色濃く反映されているように感じる。

ゼペットもイングランド兵も隣国の第一王子も割り込めない愛。いまでは各シナプストーリーの世界線で、様々な形で結ばれる両思いのキャラクターたち。相思相愛に結ばれるキャラを通して、ここりこの親密度も深まっているのが伝わる。

ここりこの愛がデカすぎる。

メイヤりこちもどこか表情が自然とほころんでいる。

尊い

第四章:薔薇の誘惑

王子の寝室へと向かうメイヤ。王子に迫る。

王子が姫に渡した白薔薇の蕾、メイヤに渡した赤い薔薇の花言葉を語る。

白薔薇の蕾の花言葉は「愛するには若すぎる、心にもない恋」

対して赤い薔薇は……

「私の大好きな姫様を傷つけないで」と激昂するも、

何故ここに来たのかを問われ狼狽する侍女メイヤ。

M04.甘い嘘

「夢の中なら わがままな欲望も 隠さずにキスをするになれるのに」

「今宵 全てを知っていながら あなたと舞い踊るの 今夜だけの恋人 甘い嘘

ベッドシーン……エッッッッッッ……チ……イケボたらし王子たいちょーがめちゃくちゃ光る最高にムーディーなシーン……王子が足組んで座るのもたいちょーのアドリブらしい……。細部まで王子すぎる……。王子と侍女の身長差が尊い

「魔女と呼ばれたジャンヌダルク」では、わかちー演じるシャルル王子がりこち演じるジャンヌ(自身は自分を女の格好をしたシモンだと思っているが、その実シモンは死んでおり、自分はほんとはジャンヌであり女性だった)に誘われ堕ちていくのだったが、やはり良かった……。

王子の誘いに乗り、甘い嘘だと分かっていても、今夜だけは馬鹿な振りを……と振る舞う侍女メイヤ。

(ここではメイヤの本心が描かれないため、

メイヤが王子に揺らいでいるのか、

それとも夜の部の展開のとおり、

王子に取り込むための演技なのか……

真実は定かではない。

王子は「もっと近くに……」と誘うが………

ここで昼夜の分岐点

昼の部:メイヤは王子の元へ寄り、舞台は暗転。

照明がバツンと落ち、2人の姿を隠す。

言うまでもなく事後である。

場面は転換、メイヤは自身の胸の内を明かす……

夜の部では

メイヤは思い切り王子をはたき、拒絶する。

「私はオーロラ姫様が一番大切です。」

すると、「見事にフラれたな」と、

さほど気にしても無い様子の王子。

夜の部の物語は、

オーロラ姫のおぞましいほどに無垢な異常さに舵を切り、姫の狂気により物語は幕引きを迎える。(後述)

M05.恋花恋慕

「1・10・100万回 想い続けても

キリがないほど君がきで ふわり心はまどろみ」

「満開の花にも 似た 密やかに

描いてゆく  恋慕(ストーリー)」

「深い眠り覚めるまで 夢を見る のまま……」

花を謳い、恋心を歌う、甘く切ない恋のうた…。

まるでシナプストーリーために作られたかのように、物語に矛盾することなく、人物の感情を補完 する。

曲終わり、「まるで僕への思いのようだ」

と感想を告げて立ち去る王子。

とはいえ、これはナルシストな王子の壮大な勘違いである。

というのも、昼夜通して描かれたのはメイヤの姫様への強い忠義心であった。昼の部を視聴した当初こそ、メイヤの叶わない王子への恋の歌かと思ったが、昼の部、夜の部を終えて考えると、この歌は姫様への巨体感情の歌である。激アツ🔥

そこへ、侍女の手を後ろから強く掴むオーロラ姫

「知らないとでも思った?」

渇いた笑顔。

顔に出さずとも、隠された本心が伝わる。

花言葉の意味を知っていたオーロラ姫。

恐れるメイヤだが……。

終章:「あるひとつの約束」

結婚式前夜。メイヤはまた王子の寝室へ。普段とは少し違う、深い時間。

また僕を求めに来たのかと迎え入れる王子。

燭台に火をつける  あっ……

M06.ダマスクモダン

再びのダマスクモダン。侍女メイヤの反逆。

「握る燭台のは 胸に突き付けてた」

「どこで選択を間違ったんだ……」

死ぬというのに、どこか所在なさげに呟く王子

「やったわ。」メイヤの声が静かに響く。

M07.鬱くしき世界

「ハッピーエンドを2人でみつけよう」

「私の幸せはあなたの幸せ」

明かされたメイヤの本心。その心はオーロラ姫を慕う。

後述する夜の部の考察にも関連するのだが、

この歌は侍女メイヤの心情と捉える解釈と別に、

オーロラ姫の支配感情を歌っていたのではないか…

と、読み直すことも可能である。

エピローグ

再び、たいちょー演じる謎の男。呪われた荊の城を覗いたその結果は、どうやらバッドエンドだったらしい。

「確かに、シナプストーリーの楽曲はとても美しい。」

「もしひとつ忠告するとしたら……」

「薔薇に誘惑されないように」

M08.SynapstoRy 

「もしも花になれたなら 巡る季節を飾るのでしょう」

「風に乗せ 歌の種を蒔こう あの花言葉携えて」

花、旅、世界、まるでシナプストーリー

そのものを歌った曲だったとは。

昼の部公演後、演者トーク

  • メンヘラメイドのメイヤ
  • 無邪気なオーロラ姫
  • 女好きのイケメン王子
  • 白薔薇、赤い薔薇の花言葉
  • メイヤが持っていた「赤い2本の薔薇」の意味は…(2人だけの世界)
  • なんと、衣装に袖を通して通しで3人で合わせたのはこれが初めて
  • ひさびさのパンツ衣装のたいちょー
  • ネイルも黒にした
  • →はやまるたっての希望「黒の男がいいッ!」
  • 王子は最後まで誤解している。
  • (侍女は王子ではなく姫様が好き)
  • 「甘い嘘のラストなんよ!」
  • →ソレ!(オタクのパァン!!!👏👏👏)
  • 「今パァン!!!ってきたよ!wwwwww」(拾う林)
  • ここちゃんが毎回美少女の役。いつもぶっ壊れ。
  • 今日は清楚(※夜はいつも以上に…)
  • メイヤ「姫しか勝たん」(姫強火担)
  • 最後にたいちょーにりこちと呼ばれてはしゃぐりこち
  • 「りこちゃんのことをりこちと呼ぶことを決意した」とのメッセージ
  • めちゃめちゃ嬉しそうなりこち
  • EN Finare

夜の部

メイヤは思い切り王子をはたき、拒絶する。

「私はオーロラ姫様が一番大切です。」

すると、「見事にフラれたな」と、

さほど気にしても無い様子の王子。

第五章:空腹

結婚式前夜、昼の部と異なり、花冠のレースを纏うオーロラ姫。美しい。

「なぜかとても眠たい、ずっと眠っている気がする、

ご飯もたくさん食べてるのに ずっとお腹が空いている

私たちもしかしたらまだ…」そう語る オーロラ姫。

この先何年眠ろうと、ずっと姫様と寄り添うというメイヤ。

M06.今宵、永遠の誓いを

2人の永遠の関係を約束する歌。

「交わした 大切な約束はきっと消えないから」

「流されてく時の中で 貴方を護れる強さを 」

メイヤが姫様を本心から想う、嘘偽りのない気持ち。

そこへ訪れる王子……その時、異変が。

庭には……何十羽もの小鳥達の死骸が。

「そうよ、私が殺したの」

「私を置いて飛んで逃げる小鳥なんて嫌い、

みんないなくなればいいわ」

「餌を撒けば、食いつくの。お気の毒よね」

「エサにつられて迷い込む小鳥が馬鹿なのでございます」

ドン引きする王子様。

終章:やっと目醒めた荊姫

結婚式当日

数百人の隣国の客

しかし、王子は豹変

「この美しい荊の国は…僕のものだ」

「やれ!一人残らず捉えろ!!!」

制圧される荊の城

この世で最も大きな国の第1王子であり、全ては制圧のための計画だという独白。

(第4王子というのは嘘という…そんなん言ったもん勝ちだ…

地の文でブラフを撒くのはシナプの良くないとこだと思う……🥺)

我慢してた、ほんとは、起きたくなかった……オナカ、スイタ……

オーロラ姫の口が大きく開いたその瞬間

跡形もなくなる王子の右手

「オナカスイタオナカスイタオナカスイタ…もう何年も食べてなかったのよ…」

「私……お腹すいたのぉぁぁぁあぁ!!!!!!!!」

M07.Psycho

「また間違えた分だけ  サヨナラするだけ

リセット繰り返して何が悪いわけ

間違いの数だけ 出会いがあったって

私はわたし 最高な気分のPsycho」

メイヤから語られる真実

「姫様が33年目の眠りから目を覚ましました。」

「100年の眠りが経つ前に身体が老いて朽ちてしまう呪い」

「おやすみなさい​─────。」

シナプストーリーで毎公演最も感情が昂る瞬間、

バチバチのロック曲を浴びて赤く染まる処刑の瞬間である。これが見たくてシナプ見に来てんだ……!!!

最高な気分のPsycho!!!

エピローグ

「また来たのかい?」

「あの後どうなったかなんてのは」

「今度のアドバイスは……」

「荊姫を泣かせないように、気をつけて」

M08.荊姫

夜の部本編のラストを飾る荊姫。

シンガー佐々木李子として、本公演テーマソングである荊姫の歌唱。

メイド仕様のスカートを大きく揺らし優雅に歌い舞う。

・夜の部トーク

  • ストーリーテラーの立場ならではのアドリブ
  • 甘い嘘めっちゃ好きまる
  • (照明よりも眩しい笑顔()
  • めっちゃお腹すかなきゃのはやまる
  • たいちょー、ガチの叫び声
  • 狂気キャラの定着してきたはやまる
  • ピノキオでは同じ舞台のここ(ゼロ番)でひまわりを🌻
  • ピノとはまた違う狂気
  • 直前にのど飴、急に不安になる
  • 急にコンディション整え始める あるある
  • 「時すでに遅しなんよ」
  • まさにPsycho、この作品では褒め言葉。嬉しい。
  • 大地葉さん、人前でお芝居の機会はそんなにない
  • やっと仕事してる姿を…笑
  • Twitterのフォロワーと思われてる!?
  • Twitter界の…強めの人…笑」
  • また絶対に来てくれますか?
  • 「いいと、むぉ〜!?!?」
  • メイヤの謎、再公演を、このメンバーで。
  • ・EN.カーテンコールを揺らして

「荊姫」考察〜黒薔薇の花言葉

・昼夜で相互補完の設定

昼の部のみで描かれていたのは、

王子と姫と侍女の三角関係……と思わせておいて、

姫様強火担の侍女メイドのオーロラ姫への巨大感情百合と百合の間に挟まろうとする王子への粛清だった。

姫様の「知ってるんだからね」は

メイヤへの「あなたも私のものだからね」の意図とのこと。

姫様は花言葉も王子とメイヤの営みも知っていた。

侍女メイヤは王子の元へ一度は揺れたが、姫様に全て見透かされていたことから、やはり姫様が一番大事……

と決意を固め、王子を刺した。

(2/22ココ・シャベルより)

昼の部で歌われた恋花恋慕の感情もまた、

甘い嘘の後に「届かない恋」を歌ってたことから、

王子と姫様の恋を邪魔してしまうドロドロの三角関係か…?と思っていたが、この恋花恋慕、姫様への巨大感情である。

・姫様の人格形成と呪い

・呪いの正体

姫様は純粋無垢だが故に、王子のこともほんとに好きだったと思うんですよね。王子が花言葉で自分とメイヤを弄んであることも知っていながら、王子へ不振を持ちつつも、王子よりもメイヤが自分を離れることを案ずるんですよね。城の外を知らない姫様にとって、ただただ純粋に自分が中心であることは当然なんですよよね。もちろん無自覚ですが。幼いがゆえの。そして姫様はおそらく、呪いの真実(食人衝動)について知らない。本人は100年の眠りについてるつもりなようなんですよね。そして、夜の部の「Psycho」中に明かされた真実も、侍女メイヤから語られたもの。城の外を知らない姫様にとって、カニバリズムが呪いでもかからないと普通じゃないことなど、知り得もしません。100年眠ったら、なぜかお腹がすいている。侍女メイヤ(呪いをかけた本人かもしれませんが)は100年の眠りの前に体が老いて朽ちてしまうことを知っている。だから荊の城に招かれた客人を丁重におもてなしして、目覚めた姫様に提供する。眠りの度に記憶が消えているのは侍女メイヤの優しさかもしれません。

・黒薔薇の花言葉“貴方はあくまで私のもの”

そんな2人は互いを「ずっと一緒」だと誓い合うんですが、姫様とメイヤの「ずっと」は言葉通りほんとに「永遠(とわ)」なんですよね。これは一般人として観測してる私達からすれば「ずっと一緒」なんて守ろうとしてもそういかないものと知っているがゆえ、2人が共依存している様は傍目から悲劇なんですよね。ですが2人にとってはそれが幸せそもので。メリーなんちゃらですよね。オタクは大好物ですよね。

 

そして、姫様がこうなったのはまさに、幼くしてかけられた呪いのせいで閉鎖的な環境で育ってしまったからゆえの人格ですが、故に無垢でありながら「飛び立つ鳥を許せない」から毒で殺すし、小鳥も食べるし、人も食べるし、そして侍女メイヤは邪魔者を排除し続けながら、呪いのおかげで永遠に2人でいられる……。

2人にとって呪いは互いを繋ぎ止める祝福なんですよね……姫様の純粋な人格形成が呪いの存在ありきなのがそもそもの不幸ですけど……姫様が幸せならそれでいいです。

・隠された謎

・侍女メイヤは呪いをかけた魔女本人なのか

・侍女メイヤが過去の思い出をはぐらかした理由

・侍女メイヤが魔女だとして、姫様を慕う理由

(映画マレフィセントそんな話だったような)

甘い嘘を歌うメイヤの心境

メイヤと王子の甘い嘘の時のメイヤがどれほど本気で王子に傾いてたのかはまだ語られてないから、本意を図りかねるとこなんだけど、メイヤの中にもまだほんの少しまともに俗世の恋に憧れる心もあったのかもしれない。

歌詞通りにバカなフリしてたのかもしれない。

それかもしか、、根っこから姫様ガチ好きぴの強火担だとしたら(オタクとしてはそうであってほしい。少なくとも夜の部はそう)、メイヤの「バカなフリ」はあくまで王子へのブラフってだけ……昼の部のメイヤは少し普通の人間みがあったのかもしれない。

シナプストーリーを語る

ここまで昼夜の部を主観視点を織り交ぜながら語ってきた。

ここではシナプストーリーの面白さを3点語りたい。

1.佐々木李子の魅力を堪能できる空間

言わずもがな、この朗読劇ライブは歌手、声優である佐々木李子とそのスタッフが手がけている。

彼女が歌ってきたタイアップ曲、未発表曲、そして彼女自身が制作した楽曲を聴けるうえに、その楽曲に新たな文脈を備えさせ、「意味」を持たせている点で、全ての楽曲が常に新しい。

同じ歌でありながら、歌うキャスト、歌われる世界、そして演じる人物達の思いによって、歌詞の意味も様変わりする。また、後述するように、別の世界の別の物語を横に繋ぎ、観客に物語外の情報を与え、世界観の奥行きを拡げている。新曲「SynapstoRy」はりこちがが作詞作曲したとのことで、「シナプストーリーといえば」を背負った曲が出来たことで、「佐々木李子の世界といえばシナプストーリー、シナプストーリーといえば佐々木李子」がさらに一歩前進した。(と思います)

2.童話原点から抽出したダークな世界観

シナプストーリーには、決まって「狂気」が添えられる。

童話世界のキャラクターには近くも遠い「狂気」を観られる。私を含め多くのファンが魅了される理由のひとつだ。

それらに説得力を持たせる楽曲の数々、演者の動きと表情の演技、そして甘美なBGMを担うベースのキャノンさん、キーボードの山田さんの演奏の素晴らしさ、照明、演出、衣装、装丁、ひとつとして妥協のない世界観の構築。舞台ではなく、ただの朗読劇でもない、朗読劇ライブ、シナプストーリーでしか描けない世界観、独特な没入感がある。まさにシナプスに届く物語である。

3.体験型ストーリーADV朗読ライブ

シナプストーリーで紡ぐ物語にはひとつとして同じ物語、同じ結末は存在しない。

世の多くのイベントで、昼夜と異なるセトリを用意することは多々ある。舞台も複数公演を行うため、その都度同じセリフであっても、同じ舞台はひとつとして存在しない。芝居は生モノだとよくいうやつである。シナプストーリーも例に漏れず、昼夜でセットリストが異なるライブであり、生モノの演技を披露するものだが、

「同じ物語で違う曲(同系統の曲の差し替え)が流れる」のではなく、ある「分岐点」をきっかけに、全く違う物語、エンディングが描かれるのだ。

そしてその物語に合わせ、キャラクターの心情や物語を彩る曲も変わる。

そして、本作「荊姫」では新しく「異なる結末」を明確に「分岐ルート」と示唆する2つの要素が追加された。

①「ストーリーテラーが語るプロローグ、エピローグ」

②新曲「SynapstoRy」の披露

の2点である。、①により、これまではあくまで「同じ題材、世界観のキャラクターで異なる結末を迎える別の脚本」という、独立した話であったが、私たちが「この世界線でもゼペットは処刑されたか〜」や「おばあさんカチコミエンドはよ」などと言っていた模様(大喜利)が反映されたのか、ついに観客が「観測者」として物語を観測・認知する公図が劇中に取り込まれることになった。そしてストーリーテラーによるこちら側への干渉。「また来たのかい?」「何度も」「このシナプストーリー」を明言。訪れる結末には「選択」と「次の機会」があることの示唆。複数公演そのものが、多重の構造を持つ物語の構成そのものである。

②そしてこの世界は楽曲「SynapstoRy」の完成により、「花言葉を携えて」「歌の種を蒔く」物語として独自の世界観を確立した。この物語がその自身の特性を自ら定義し語る、まさにテーマソングである。OP、EDともなりうるこの曲は、それまでりこちが歌い紡いできた様々なタイアップ曲のそれとは色を違える。各楽曲がそれぞれが生まれ持ったシナリオや想い、テーマを再構築し、同じ歌詞、音楽のまま、新しい物語のひとつのピースとして新たな文脈に載せ、新しい付加価値を産むのがシナプストーリーである。だがこの曲はむしろ、「シナプストーリー」という、いわばそれまでは「借り物」だった物語を、「独自の物語世界」と定義し、

「想いが幾千に咲く」マルチバース世界を構築したのだ。そしてなお、この物語は何度でも蘇り、我々がその物語を観測する度に形を変え、結末を変え、無数の世界線を見せてくれる。その輝きは私たちのシナプスを刺激する。ライブだけでは味わえない読後感と、朗読劇だけでは味わえない感情の高揚。他では味わえない唯一無二の世界、それが体験型ストーリーADV朗読ライブ、シナプストーリーである。

その他

ラジオりこち#6より

・2人の独特な言い回しが好き


www.youtube.com

・#ここりこほんま実現させよ(過去のシナプ感想)

nchas3821.hatenablog.com

・直前告知ツイート:ボイス入りPV(荊姫2番)

・直前生放送

・夜の部ダイジェスト映像

映像:プロローグ/魔女りこち/荊姫冒頭セリフ/荊姫サビ/寄り道/甘い嘘/今宵永遠の誓いを/SynapstoRy/カーテンコールを揺らして(EN)

・同時視聴アフタートーク


www.youtube.com

最後に

ここまで読んでいただきありがとうございます!

なかなか映像には残らないこの物語の魅力を、

なんとか後世に伝えたい一心のみで書き綴ってみた。

一度観た人も、配信期間中のめり込んだ人も、未視聴の人も思い描けるよう細部をまとめたつもりだ。

まじでシナプストーリーデカくなってほしい!!!

円盤とは言わずとも、

せめて配信特典のライブ音源とか!!!

配信されない昼の部の脚本データとか!

ダイジェスト映像とか!!!

あとシナプの台本の装丁がとても丁寧で素敵なので、

普段使いできるブックカバーほしい!!!

次回の公演も来てくれるかな???

「い、いいと、むぅお〜〜〜〜〜!!!🙌😇🥀」

6/26(日)再公演→中止

 

10/1(土)再演!!!

(更新予定)