朝からポテチの【追いつきたいんだ】@nchas3821

ランナー1年生のRun Girls, Run!応援の活動備忘録です

相互不理解・愛憎・孤独・望まぬ役目…まほやくは道徳の教科書に載るべきって話。 まじで。

朝からポテチって言います。

アプリ「魔法使いの約束」っていうゲームをやって欲しいのブログです。世界の設定や物語をなぞりつつ、魔法使い同士の関係性のこじれやしがらみ、深まりを閲覧していくこのゲームは、対象は女性向けの育成スマホゲームなのですが、

語られるテーマが刺さる対象は、ターゲット層である20代の女性よりも、独り身に生きる30〜50代の男性にこそ、より深く刺さるのではないか……と思い、男性代表賢者として筆を取りました。

※注:筆者はまほやくユーザーランク50・ログイン日数90日目ののぺーぺー賢者です、メインエピソード(1部、1.5部、2部)と、イベストを直近の5作前後読んでいるのみで、他イベストや2周年イベストについては見聞でしか知りません、また、親愛エピも解放したことがなく、キャラの考察が未だ浅いです。他、まほステ1章、2章は配信で視聴し、3章でようやく現地鑑賞予定です。お手柔らかにお願いします。

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簡単なあらすじ

世界観

まほやくはプレイヤーが「賢者」(男女選択可)として21人の魔法使い(男性)と絆を深める物語です。その世界には人間から稀に、魔力を持つもの=魔法使いが産まれる。彼らは人間と同じ容姿だが、生まれながら魔力が使える才を持ち、魔力が一定以上習熟すると、若いままに容姿を保ち、数千年生きる。そして魔力が尽きたり、生命活動が止まると、石=魔法石となってその長い生命を終える。彼らは死ぬことさえなく、生まれ育った親、家族、街、世界の理からも外れ、永い時を孤独に生きる存在である。そしてまた、この世界の人間も魔法使いの存在を知っていながら、同じ容姿でありながら異形の力を持ち社会を脅かす存在として、彼らを深く知らないままに恐怖し、時に助けを求める。

彼らの世界では年に一度、月が異常に接近する、「厄災」と呼ばれる事象が起きる。その時、世界の理は崩れ、各地で異常が起きる。それを止められるのは魔法使いのみ。それも、賢者が召喚し使命を課したた20人の魔法使いたちのみである。

ストーリー

例年の厄災であれば、魔法使いの犠牲を伴うことなく退けていたが、物語は、例年とは何もかも違うという、異常な月の接近による厄災により、賢者の魔法使いの半分が犠牲になってしまったその日、プレイヤーが賢者として新たに世界に召喚されるところから始まる。

賢者が新たに11人の魔法使いを補充=召喚する用頼まれるのだが、メタ的に言えばこれがチュートリアルのリセマラガチャとなる。

召喚に使う魔法石(=課金する有償石)も、劇中設定では、魔力を帯びた石、つまり魔法使いが死んで石となった設定なので、業が深い。魔法使いは死んでもどこかへ行くことはなく、ひとり冷たい石になって砕けるだけ……。

魔法使いたち

この世界の大陸は5つの国に別れており、それぞれ異なる土風が設定されていて、賢者の魔法使いもその国から4人数召還される。彼らは国ごとにその気質を備えた性格をしているため、国を理解することは彼らを理解するうえでの大きな助けとなる。といっても、各キャラの紹介はなんかこう様々なコンテンツに触れていけば自ずと把握出来てくものなので、あまり深くは触れない。

中央の国

中央の国は責任感が強く、真面目な人が多い。4つの国の中心で人との交流も多く、明るさも見られる。人と魔法使いの交流もそれなりにあるが、王子アーサーが魔法使いであったために四歳の時に北の国に捨てられたこと、元騎士団長のカインが魔法使いであったため解任されたこと、魔法使いである幼いリケを育てるも、外界との接触を禁じて閉じ込めていた教団など、魔法使いの立場は低い。捨てられた王子アーサーを拾ったのがオズである。彼は北の国の魔法使いであり、最も強い魔力を持つとされ畏れられる。力と恐怖を持って世界の征服をまで手をかけた過去があり、各地に伝承を残すほどその力は恐れられているが、アーサーを育てて以降、自らを「こうも変わるとは」と自分が変わったことを認めている。アーサーからは育ての親だと慕われているが、あまりアーサーに自らの気持ちを打ち明けることは無い。不器用。

東の国

ルールや法律が多い国。互いの領域を侵食しないことで余計な争いごとを避ける努力がされている。人々は魔法使いたちを避けるため、その国で魔法使いであることはバレないよう生活する必要がある。歴史ある貴族ブランシェッド家の長男ヒースクリフは、貴族でありながら自身が魔法使いとして産まれてきたことを恥じ、隠すように生きている。

そのブランシェッド家の小間使いとして雇われている魔法使いのシノは、それまで独りで生きてきたが、ブランシェッド家に拾われて以降、自分が魔法使いだったことをきっかけに、小間使いの1人として以上の、ヒースの友達になれたと、自身が魔法使いであることに誇りを持っている。そして、ヒースにも同様に魔法使いであることを誇りに思ってもらいたく、自身が手柄を立て、ヒースが皆に誇れる英雄となることで、ヒースに胸を張って生きて欲しいと切に願っている。東の国で飯屋をしているネロは、面倒事に巻き込まれることを嫌い、自身が魔法使いであることは隠している。中央の国のリケが外界への警戒を解かず、半ば教団の教えの呪縛に縛られたままだったが、リケ本人の身体や考えを大切にするよう、リケの好きな食べ物を用意するなど、面倒くさがりだがとても面倒見がよく、自ら率先して皆の食事係を請け負う。特に北の国のブラッドリーとの因縁が深く、「死の盗賊団」の相棒だった過去がある。盗みからはもう足を洗ったといあ、、馴れ馴れしく接してくるブラッドリーを邪険に扱いながらも、戦闘の度に息のあったコンビプレーを見せたり、かつての思い出に感傷に浸ったり、また、事あるごとに彼を「ブラッド」と呼ぶなど、とても女々しい。

ファウストは東で呪い屋を営む陰気な魔法使いだが、ヒース、シノの魔法の師匠として、彼らに世話を焼いている。彼もまた面倒くさがりな一面があるが、かつて英雄として初代国王と共にこの国を立ち上げた経緯があり、大事な時にはリーダーシップを発揮する。その初代国王に火あぶりの刑を命じられた過去があり、伝説の英雄でありながら、最も信頼していた人間に裏切られたため、他人を信用することに躊躇を見せることも。また、照れ屋である。南の国のレノックスはかつて共に戦った同士であり、レノックスは英雄ファウストを探し、追って旅していたほどで、今でも彼を英雄として尊敬し、憧れ、背中を追うことを理想としている。

西の国

西の国は陽気で自由、風の吹くまま気の向くままである。国は貧しく、子どもたちへの教育や福祉も普及していないが、みな逞しく育つ。最近では魔法科学の発明により西の国は大改革が起こっているが、かつての自然環境は汚染され見る目もないという。かつて魔法科学という大発明をした大哲学者のムルは、その好奇心の強さから、月に惹かれ、月を愛しすぎたためか、厄災の日に月に近づきすぎて魂が砕け、バラバラになってしまった。そのため今は楽観的で、猫のようにおどけた態度をみせる。だが時に意図してか知らずか、核心に触れるような鋭い質問を投げかけるなど、賢者や周りの魔法使いたちを振り回す。シャイロックは西の国でバーを運営している。好きなお酒はサングリア。妖艶な言葉遣いで賢者を惑わす。あまり本心を見せない話し方が特徴。かつての哲学者ムルを親友であり、愛しており、また同時に憎んでいた、と話す。ムルの魂が砕け散ってからは、彼を猫のように手なずけている。元のムルに戻って欲しいとも、今のままのムルのままでいてほしいとも思っており、錯綜した感情を持ち合わせている。裁縫が得意で、西の国で仕立て屋をしているクロエと、有名なチェンバロ奏者であり、とても物腰の柔らかい紳士なラスティカは師弟関係である。魔法使いであるために部屋に閉じ込められていて、外界との接触を禁じられていたクロエを、ラスティカが半ば無理やり攫う形で助け出した。師匠でありながら気が抜けてマイペースなラスティカと、それをせっつき世話を焼く弟子のクロエは互いを必要としており、とても良好な関係である。

南の国

南の国は温厚な気風で、自然が多くのどかな国。南の魔法使いの魔力はあまり強くはないとされているが、魔力を分け与えたり、癒したりするような魔法が得意とされている。人間と魔法使いの関係も良好で、お互いの助けを必要としている理想の関係である。ルチルとミチルは兄弟で、ルチルは学校の先生をしている。ミチルは魔法を学んでいる途中で、南の国のマイペースな医者、フィガロ(自称ちょいワルオヤジ)に師事している。人間と魔法使いが仲良く共に暮らすことを理想としているため、傍若無人な振る舞いで力を使い、人間と魔法使いの溝を深める北の国の魔法使いを嫌う。一方、強ささを求めて焦っている節があり、北の魔法使いのように強くなりたい、とも願っている。レノックスは羊飼いをしている。口調がのんびりしている。魔法を唱えるより先に手が出るほど武術に長けている。前述した通り、ファウスト師事しており、彼を慕っている。

北の国

とても厳しい環境で、人が住める場所ではないところ。好戦的な魔法使いたちが多く、それぞれの縄張りをもっていて、命のやり取りをしょっちゅうしている。オズとフィガロは実は北の国の魔法使いだが、賢者からの召喚に応じた際に、それぞれ縁あって中央、南の国の魔法使いとして召喚された。ゲーム外でいう「北バレ」である。フィガロは最長寿双子おじいちゃんのスノウとホワイトを師匠としており、オズよりも年齢が高い。それでありながら、南の国のちょいワルオヤジとして正体を隠して過ごしており、ミチルに怒られる今の自分のことを「スローライフ」と称して楽しんでいる。(オズからは「自分の生き方に疑問は無いのか」とため息をつかれている)。ミスラは北の国のオズの次に強いとされる魔法使いで、丁寧語口調で気だるげなダウナー系の高身長男性だが、性格や人格は常識のそれとはかけ離れており、人や生物との協調性は全くなく「殺しますか?」が口癖。だが、かつて一度親しくなった大魔女「チレッタ」とした“約束"のために、その子らルチルとミチルを命に換えても守る必要があるため、兄弟の世話と護身に手を焼いている。面倒くさがりだがなぜか気の変わりは早く、ひょんなことから相手の意見に頷いたり、相手の頼みを聞いたりもする。オーエンは残虐な魔法使いであり、中央の国のカインの眼を気に入り、自分の眼とすげ替えた過去を持ち、彼を「騎士様」と馴れ馴れしく呼ぶ。カインが騎士団長だった当時、オーエンが彼を追い詰め、部下たちの前で魔法を使わせたためにカインは騎士団からその身を追われた。彼のことを嫌いで好きな様子で、天ノ弱な言動も相まって、本心を見せない性格。魂を自らの身体と別離させて隠しているため、なんど殺されても死なないらしい。メインストーリー及びスポットエピソードで触れられるが、双子のスノウとホワイトのうちホワイトは既に死んでいて、スノウが自らの魔力を犠牲にホワイトの魂をこの世に奇跡的に留めているに過ぎない。互いに孤独を知らず、故に一度は離れようとしたホワイトに、スノウが執着して互いに争った結果、ホワイトをスノウが殺してしまった、という過去をもつ。

ゲームシステム

基本やることは「育成」である。ガチャで得たカードを選択し、スポットを選択、エピソードを開放しキャラクターや世界のことを知っていきながら、より高い育成スコアを目指して「覚醒」キャラを集める。集めた覚醒キャラは厄災や訓練で戦うことが出来、戦う事でイベントエピソード(ほぼ毎週新しいイベントエピソードが発生。)のエピソードを読むためのポイントを集めることが出来る。メインストーリーは育成や訓練、厄災どの戦いでユーザーランクを上げると読み進めることが出来るが、現在(〜5月30日まで)無料開放中である。スキップでいいから開けておけばいつでも読めるのでぜひ。

メインエピソードはストーリーを読むのみで、ツイステでいう各章のオバブロ対決みたいなバトルは本筋にはなく、バトルシステムとは切り離されている。

また、主人公の容姿は男女で異なっており、本編中には出ないものの、ゲームの最初に選択できる。名前と性別はいつでも変えることができる。ビジュアルは決まっているため、アンソロジーコミックや舞台ではビジュアルが統一されている。

厄災の傷

ゲーム開始時に描写される「厄災」に参加した10人の魔法使いには、それぞれ厄災で受けた後遺症とも言える「奇妙な傷」がある。物理的な怪我の痕ではなく、不可思議な現象を起こす概念のように捉えられる。オズは夜になると魔法を使おうとすると眠くなり昏睡してしまう。スノウとホワイトは夜は額縁の中で絵になってしまう。(喋ったりはできる。)カインは常に、触った人しか見えず、触るまでは視界にいても認識することが出来ない(ただし、オーエンだけは見える)、ミスラは眠れず、オーエンは人格が幼くなる、ブラッドリーはくしゃみをするとどこか遠くへ瞬間移動してしまう(1人だけおもしろいんよ)、ヒースは黒豹に変貌し、その時の記憶がなくなるなど、10人それぞれ、彼らの心の闇を映し出したように多種多様である。

約束

「魔法使いの魔法は心で使うもの」心に嘘をついてしまえば、魔法は使えない。そのため、魔法使いたちは約束をしてはいけない、約束を違えば、魔力がなくなり、二度と魔法が使えなくなってしまうのだという。

そんな「約束」を交わした魔法使い がシノとヒースである。彼らは幼い頃に雇った悪い魔法使いに騙され、約束をしてしまう。「互いを守るように」と。その約束のために、互いを守らなければならないことが枷となっている。それでなくても、魔法使いであることを隠して下を向いて生きるヒースと、魔法使いであることをヒースに誇りに思ってもらいたく、自身が魔法使いとして功績を得ようと働きかけるシノとで、互いを思うあまりに互いにスレ違いが生まれており、溝は一生埋まらないままなどころか、深まるばかりである。さらにはヒースの厄災の傷について、シノは知っていながらそれをヒースに伝えられずにいる。シノヒスの関係は緊張感がある。また、ミスラは、生前親しくしていた大魔女チレッタの死の間際、「産まれてくる子どもたちを守ります」と約束した。なにか彼女の喜ぶことをしてやりたかったからと。「予言の子」とされているミチルが産まれる歳にチレッタは死んでしまう。ミチルは「いつか南の国の魔法使いを全滅させるだろう」という予言を受けており(本人は知らない)、フィガロはその予言の阻止のため、自ら南の国の魔法使いとしてミチルに魔法を教えているのだが、強い魔法を教えることはせず、予言をかえようと試みている。まほやくのしんどさからして、いつかフィガロがミチルを殺そうとし、それを防ごうとミスラと戦うのではないか………と筆者は考えている。

まほやくが語る道徳

役目と肩書き

「誰しもがそうだ、望まぬ役目を背負わされる。」

年に一度の厄災で闘うのは、賢者に選ばれた魔法使い。彼らは何の因果か、石となるまで解かれることの無い、望まぬ役目を背負わされる。

メインエピソード第13章 第6話より

その名前を忘れるな。役目が重いほど、 名前を忘れられていく。国王も、医者も、騎士も、母も、子供も。賢者も。 北の魔法使いも。

名のあるものである前に、課せられた役目に押し潰されてあるがままの姿をたもてなくなっていく。人のことはいい。おまえこそ、 忠告を忘れるな。

賢者であることに疲れたら、役目を投げ出してもいい。それでも、 おまえはおまえなのだから。役目についていこうとするな。捨て去ろうとも、役目がおまえについてくる。些細な呪いに、 振り回されるな。

オズが賢者へと説いたセリフ。ゲーム設定上、セリフ上では「○○」と設定した自身の名前が表記されていても、各キャラたちはプレイヤーのことを「賢者/賢者様」と呼ぶ。(収録してるんだからそれはそうなんだけど)このちょっとしたメタ的な違和感も、この言葉が包んでいる点で、まほやくは逃げないコンテンツであることが分かる。賢者だけでなく、魔法使いたちもまた、自身の唯一の個性や名前でなく、「賢者の魔法使い」としての役目でのみ世界と繋がり、人々から認識されている。

そしてこれは現実世界でも同じである。課せられた役目に押し潰されて、あるがままの姿をたもてなくなっていく。私がこの言葉から真っ先に浮かんだのは、責任感の強さから、体と心を壊してまで仕事と向き合い、そしてその身に余る仕事の責務に押しつぶされていき、社会からドロップアウトせざるを得なかった人達や、母親、父親といった家庭での役割に望んでか望まずかして従事し、いつしか名を呼ばれなくなっていった人達だ。例えば、子どもが出来れば、子どもを中心にできた繋がりがあれば、「○○くんママ」「○○ちゃんのパパ」といった呼び方をするだろう。それは役割を自他に強く認識させるものであり、その個人の一面であること確かながら、その一面があまりに大きく、個の名前をも大きく上回る存在となってしまうと、自分の生き方を知ってか知らずか優先しなくなる。もちろん当人たちにとってそれが幸福であれば言うことは無いが……

寂しさと孤独

奇跡と祝祭のプレリュード ~東の国&北の国~より

あんたと同じ引きこもりだったんだろう。 外界を遮断して生活するうちに、 嘘が本当のように思えてきちまうものさ。ひとりぼっちになったって、頭の中までは、空っぽに出来やしない。空しく考え続けんのはしんどいからな。.....それに、こんな寂れた場所だ・・・・・・。

生きがいになる役目が、 欲しかったのかも知れない......。

東の国のある奥深くの村では、化け物に魔法使いを贄として捧げ、それを厄災を鎮めている自分たちの役割だと信じ続けていた。どれだけ賢者たちが外界の話を伝えても、全く信じない、それどころか、魔法使いの言葉は人を惑わせるとして聞き入れてもらえない、こういったような救いようのないエピソードがとにかく出てくるのがまほやくである。相互理解、共存、信頼といった手段が、「魔法使いだから」というだけで拒まれてしまう。とはいえ、生きがいになる役目を持たずに人が生きることはまず不可能である。だから孤独を恐れて自由と引き換えに、家庭をもって命を育む責任に自ら身を委ねる。たとえ独り身でも、仕事の重責を引き受けたり、猫を飼ったり、また、応援したい人、推しやアイドルに対して時間と金銭、熱量を捧げることもまた、自らに役割を課して、生きる理由を求めた結果だろう。

スポットエピソード「嵐の谷」より抜粋(ファウスト)

「寂しさを感じるのは人がいない時だけとは限らないだろう、人の中にいても寂しさはある」

「みな孤独を毒のように扱う、だが、毒ならば薬だ。」

「孤独にも、癒しはある」

ひとりの時間って気楽で好きですし、自分を見つめ直せる気がします。

自分だけが存在する孤独な世界で無限に自分を省みる、そうしているうちに、何故か…時間は進んでないようにも思う。

ファウストの言葉に私は強く感銘を受けた。人の中にいても寂しさはある、そうなのだ。むしろ、自分ひとりの時に孤独は感じないのだが、同じ空間で自分以外の人が集団でいる時、私は強く疎外感を感じる。同じ空間で自分だけ輪の外にいると感じた時の惨めさはあまりにも耐え難い。私はそれが嫌で、特にSNS上でなるべくそれを感じないよう、自分が関わらない人の輪を認識しないよう生きている。緩い繋がりで、ひとりひとりと繋がっていたいのだが、そこに自然とグループができ、輪ができ、自分がその輪にいてもいなくても同じであることを察してしまうと、そこにいることが辛くなってくる。いることも辛いし、いないのも辛い。その時、私は1人になる。すると、孤独に癒しをも感じるのだ。ひとりの時間は絶対に必要だ。そして同じくらい、自分が大切に求めるだけ同じらい自分を求めてくれる人もまた必要だ。それが叶うことは奇跡だし、もしそれが叶わないとしても、人にそう大切に向き合えるよう生きていきたいと思っている。

まなくても、 大事な人は、 現れるときには現れるものさ(サブエピソード:フィガロの家族より)

というフィガロ先生の言葉も、少し自分の孤独を埋めてくれるようで、大切にしている。

スポットエピソード氷の森より(スノウ・ホワイト)

ありがとう、賢者よ。スノウを手放せば良かった。スノウを手放さなかったおかげで、我らは永久に離れられんようになってしまったとな。

じゃが、 我らは知っておる。幸福も、不幸も、同じ土から生える草じゃ。共にいる幸福があるならば、共にいる不幸がある。我らはどちらも等しく愛しんでおるよ。

なのにまた執着してしもうた、執着などするべきでない、人も、魔法使いも、ひとりぼっちじゃ、それで良いと言うのに……

双子の魔法使い、スノウとホワイトは互いが共に居ることになんの疑念も抱かずに長い時を共に生きていたが、ある時(500年前のことらしい)ムルが軽率に「孤独を知ってみたくは無いのか」といった意味の問いを投げかけたらしく、それに感化されたスノウは、ホワイトと自分も一度は離れてみるべきだと説きますが、2人は意見を違え、互いに殺し合い、ついにスノウがホワイトを………。あまりの悲しさと孤独に、魔力を犠牲に、ホワイトの魂を留めたのが今の双子です。共にいる幸福、共にいる不幸、孤独を恐れたがゆえの執着。私は誰かを求めることが怖いです。果たして自分と同じだけの熱量、執着で、自分を愛してくれる人は見つかるのか、それは永遠たりえるのだろうか、果たして永遠でいれば幸福なのか。ならばいっそ孤独でも自由を享受していればいいのではないか。私は今も答えが出ません。

言葉は呪いにも祝福ともなる

メインストーリー10章4話

言葉は心をあらわすものだけど、言葉に心はひきよせられてしまうから。

優しい言葉を使えば、 優しい人に。

ひどい言葉を使うと、 ひどい人に。

使う言葉で、心も染まっていくんだよ。使われる方も、心が染まっていく。 ひどい言葉や厳しい言葉ばかり聞いていると、 ぎゅっと心がみじめに縮こまってしまう。

だから、言葉は魔法と同じなんだ。自分や人を祝福することも、呪うことも出来る。

まほやくが教えてくれる数ある道徳の中でも、これは最も普遍的で、かつ最も大切にしなくてはならないものではないだろうか。

舞台魔法使いの約束が無料公開中です

 

 

おわりに

私が魔法使いの約束を知り、ここまでハマったのは一重に、推しである声優:林鼓子の手厚い布教によるものです。このブログを読んだ賢者様で声優林鼓子/Run Girls, Run!を知らない方がいたら、ぜひぜひ楽曲を聴いたり、showroom配信の「#ココ・シャベル」を覗きに来てください!!!

まほやくのディープすぎる考察語りをしてくれてるので!!!シノヒスがしんどくて困ってます!

久しぶり。(ここ) | Run Girls, Run!オフィシャルブログ Powered by Ameba

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ランナーさんはまほやくメインスト読むか、まほステ観てね!!!

おわり