朝からポテチの【追いつきたいんだ】@nchas3821

ランナー1年生のRun Girls, Run!応援の活動備忘録です

『#ドラゴンラージャ』を見つけてくれたあなたへ。@nchas3821

プロローグ

「ところでネドバルくん、君は『ドラゴンラージャ』という存在を知っているかね?」

「当たり前だろカール、ドラゴンと人間を繋げる存在…翻訳者みたいなもんだろ?」

「ふうむ、当たらずも遠からずも…と言ったところかな。人を指す単語ではないんだ」

「えっ、ドラゴンラージャって、人じゃなかったのか?じゃあハルシュタイル家は人間じゃないって?確かにあいつらは胸糞悪いクソッタレで大っ嫌いな人間だけれどさ、レニやデートリヒたちまで人間扱いしないだなんて、俺にはできないぜ」

「ネドバルくん、物事の視点を変えてみたまえ。『』が付いているだろう、この場合、『』の中の単語は主に書物や作品の名前を表すものだ。私が今から語り始めるのは、魔法が広く支配し、神力が高く帰依する、ある大陸の小さな領地に住む少年の魔法の秋の話さ」

「おっと、それをいうならカール、ある大陸の小さな領地に住む17歳の美少年ロウソク職人が貴族に成るまでの話、だろ?」

「ふむ、ネドバル君はやはり物分かりがいい。私はこれから君の物語を書き留めるつもりだ。そして、この物語を支えに生きた、ある1人の若者の話するとしよう。」

「そうか、今夜は長い夜になりそうだな……おいジェミニ、カールの話は今から始まるんだぞ、まだ寝るなって……。」

 

「ムニャムニャ…イヒヒッ!」

 

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ドラゴンラージャ知ってる???

……というわけで、初見者置いてけぼりの導入から始まりました、朝からポテチといいます。初めまして。

突然ですが『ドラゴンラージャ』って知ってますよね??????

えっ、知らないんですか。

あなた小学校の時図書室に行かなかった人でしょ。

図書室に一度でも入ったことがある人であれば必ず、見たことがあるはず!

さらに言えば『デルトラクエスト』や『ハリー・ポッターシリーズ』、『ダレン・シャン』 (あとなんだろ、『セブンスタワー』はさすがにマニアックか)、あたりを読んでた人は、ぜっっったいに視界に入れてたと思う!!!

これだよ!!!!!!これ!!!

思い出した!?

……とはいっても、世代によってその反応は大きく違うことでしょう。

この物語は、97年に韓国のネットで連載、98年に単行本化された後、2005〜2007年に全12巻が日本で翻訳、出版された、韓国ファンタジーの金字塔です。(累計200万部出版)原作者はイ=ヨンド氏。

つまり、私より若い人しか知らないんです。

私は2022年現在25歳、当時小4〜小6でした。

もしかしたらドラゴンラージャの民はほとんどが同い歳か、それより若い人達しかいないのかもしれません。

人気がないとかではなく、知名度があまりにもない。なぜってまず書店で見かけない。古本屋でも見かけない。私は小学生の頃から、ブックオフ系列店に行くと『ロックマンエグゼ』と『ドラゴンラージャ』があるかどうか、を必ずチェックする人間でした。10年が経ち、エグゼもラージャも全て手元に収めた今でも、その癖は抜けません。しかし見つからない。ほんとにない。ましてや私以上に『ドラゴンラージャ』を愛している人がこの世にいるのか…そう思っていた時期が私にもありました。

いやめっちゃいた。ドラゴンラージャを語るアカウントってすごいですねみなさん……。

 

え、私も…私も語って、いいすか…!私がこれまでどれだけ救われたか…人生を支えられたか…!

 

特に自己紹介もせずあれですが、好きなとこ書き殴ったので、読んでください。

 

OPG無識剣

OPG無識剣!!!!!!!!!!! ドラゴンラージャといえば!!!これ!!!OPG(オーガ・パワー・ガントレット)ってのは、ようはオーガ級の馬鹿力を使えるようになる魔法アイテムでして。

主人公のフチ・ネドバル(17歳、ヘルタント領地のロウソク職人、口が悪く皮肉屋だが良い奴)がタイバーンという魔法使いの助手になり、このアイテムを授かるところから物語が始まるようなやつで、作中でもトップクラスで活躍する、主人公の代名詞のようなアイテムです。これをつけてフチはパンを粉々にする、赤子を空まで投げ飛ばす、剣をブンブン振り回す、岩を砂に変える(粉々にして)、ドラゴンの前脚を防ぐなど大活躍をします。フチのアイデンティティとも言えるこのガントレットですが、作中で盗まれるなど手元を離れる時がありまして、そんな時にフチは頼りの馬鹿力がなくなり、剣の腕もないことから、自分の中にあると信じていたヘルタント精神(死んでみよう!の心構え)も無くしてしまうなど、自分がそれにどれだけ依存していたかに気づくんですね…(クソッタレのわき道与太話)

そんでまぁ、作中でフチだけは何故か必殺技を呼称するんですけれども、このOPG無識剣!というのが最もスタンダードな技でして。このオーガ級のパワーでバスタードソードを縦にぶん回し、遠心力でさらに縦に回転斬りするんです。ドラゴンラージャがいつまで経っても映像化されないので、OPG無識剣は永遠にポテチ少年の頭の中のイメージのままです。サンソン(フチの親友、ヘルタントの警備隊長でめちゃくちゃ強い。頭がちょっと弱くて、フチに丸め込まれている、優しいお兄さん、)曰く、「早死にしたい奴が使う技」恐るべし。他にも、OPG無識剣・水平!、ロウソク攪拌!などバリエーションは多岐に渡り、どれもフチがふざけ半分で命名し、戦闘中も軽口を叩きながらコミカルかつ、真剣に命のやり取りをしていく戦闘シーンは、ドラゴンラージャの魅力のひとつです。

魔法がかっこいい

ドラゴンラージャの世界には魔法があります!

魔法!いいよね〜!!!

マジックミサイル

定番〜!!!!!!みんな大好き劇中最多頻出魔法!(多分)白く発光する水蒸気の塊みたいな感じらしいんだけど、エ〇漫画の修正みたいな感じなのかな…と10年経った今の思考がこんなんで悲しい。

ファイヤーボール

うぉぉぉぉぉぉみんな大好きファイヤーボール!俺たちを救ってくれた初級魔法!ひゃっほう!おれのアフナイデル!おれのトップメイジ!!!

ライトニングボルト

チェーンライトニング

雷魔法!!!すき!!!チェーンライトニングつったらイルリルなんよ!!!洞窟のシーンとか!!!痺れる!!!コミカライズはよ……

プロテクト・フロム・マジック

プロテクト・フロム・ノーマルミサイル

プロテクト・フロム・ディバインパワー

きた!!!!!!!!!プロテクトシリーズ!!ほんと好き!!!ノーマルミサイルとか、キルシオンんんんんんんんん……………

おぉプリムブレード、我が愛すべくもおしゃべりな剣よ…ってコラ!学校で流行ったわ〜(存在しない記憶)

ラメンダブルビレイバメント

「フレンド、ラメンダブルビレイバメント。テーマは何故、オークはチュイチュイ鳴くのか。」

チュイィッ!この魔法!5巻の!ハンドレイクの魔法!チュイッ!好きなんだよな〜!!!チュイチュイッ!何がって、他の魔法と比べて読み慣れないカタカナ!なんか高クラスっぽい魔法!厨二心をくすぐる!!!チュイッ!(アニメ化してくれないとオークの鳴き声がどんな鳴き声なのか一生分からないままなんだが…)

パワーワードキル!!!

これもね!!!なんせ、「対象を無条件で殺せる魔法」とかいう作中で最もやばいやつ!!!つまりアブラケタブラ。こんなん厨二心惹かれるでしょ…。すき…。その万能さゆえの、フチたちがどう対処するかってのもまたすごく良かった…。強すぎて、作中ではどれも未遂じゃなかったかな?(ちゃんと読み返そうな)

番外編:メモライズ

魔法使いにはあるルールがありまして。その日の朝に覚えた魔法しかその日には使えないんですね。この縛りがおもしろい。使える魔法は朝のうちにメモライズした魔法。回数も決まってる。だからドラゴンラージャの世界の魔法は、魔力切れとかではなく、回数切れなんです。おもしろいですよね。そんでまた少年ポテチ氏は、幼い頃から勉学に励む子でしたから、テスト勉強や受験勉強、果ては就活などでさえも、人生のあらゆる局面を乗り越えるための勉強を、「メモライズ」と称して頑張っていました。おかげで学歴でもって人生を切り開いていけたんですね。ドラゴンラージャには一生を支えてもらいました。

信仰と神力〜ユピネルとヘルカネス〜

ドラゴンラージャが他のファンタジー小説と一線を画す要素のひとつが宗教・神の概念の存在ですよね〜!!!この世界では明確に神力が存在しており、プリーストたちは祈りを捧げ祈祷を行うことで、ディバインパワーを得て、様々な現象を起こすことができます。神固有の意思やキャラクターが直接登場・表現されたりするわけではないのですが、この世界を解釈し、あらゆる種族の守護と、祈りの力を説明する概念として明確に存在しています。(信じる信じないではないところがおもしろい)

また、前述した魔法、つまり魔力と神力は互いに反するため、両者は相容れないものとされています。

魔力は広く支配し、神力は高く帰依する…とか。

また、神の使い手ごとに異なる挨拶もまた、ドラゴンラージャの魅力のひとつなんですよね………。

純潔とエルフのグランエルベール、

「耳元に日差しを浴びながら、夕陽までしあわせな旅を」

「笑いながら旅立ったように微笑んで帰り、ついに得られる安らぎを」

嵐とコスモスのエデルブロイ

「風にゆれるコスモスを」

「嵐を眠らせる花びらの栄光を」

ホビットと別れ道のテペリ

「必要な時にもたらされる小さな幸運を」

「心ひかれる道はまっすぐな道」

この言葉を現実でいつ使ってもいいように、常日頃から備えています……。

ってかみんな使ってる……!(めっちゃ使ってるオタクいる)

素敵なんだけど……!?

オタクも使いますね………素敵すぎるので…。

前述した神への信仰の力が明確に存在しているこの世界ですが、

さらに高次的な概念として、調和のユピネルと混沌のヘルカネスという存在が全ての世界の法則、概念を司る存在として認知されています。

個の意識や具体的な登場するキャラがあるわけではなく、人間及び大陸に生存するドラゴンその他種族たちの共通理解であり、この世界のあらゆる理を解釈する上での形而上的な助けとなっている概念です。

これらはあくまで物語そのものも空想ですが、やはり、私たち読者の世界、哲学、思考にも影響しますし、私の世界の解釈や思考に多くの影響を与えていることは間違いないです。

ユピネルとヘルカネスは、共存するために時間を作った。(…と、この世界では解釈することにしているんですね)
時間は両者の娘。全てを無に帰す凶暴な力を持った偉大な存在。

ドラゴンラージャでは人間という種の特性や存在の在り方について、ドラゴンやエルフという種族との対話を通じ、その本質を見出そうとしています。

その議論の過程はあくまで仮想の概念「ユピネルとヘルカネス」という存在と意思を介した解釈が行われますが、行き着く結果は私たち現実世界の読者の価値観に大きく影響する言葉ばかりです。

作中に登場する哲学(好きなやつ)

調和のユピネルの幼な子であるエルフについて、イルリルはこう語ります。
イルリル「永遠にひとりで立つことができない……永遠に自分に責任が持てない……永遠に生きられない……私たちは最初に作られた者であり……最初に歩いた者であり……そして、最初に消えるべき者……」
「私たちは庭師よ」

「庭師が自分の手がけた庭園を完全に理解しているように、私たちエルフは、この世界を完全に理解する種族としてつくられた」

「私たちは、世界に対してなにもできない存在」

「ユピネルはエルフを通じて知ったんだわ。調和は区別を前提としていることを。そこでユピネルは、絶対に他人と同じになろうとしない知性をつくろうとした。それがあなたたち人間よ」

調和のエルフと調和と混沌、両者の恩恵を受けた人間との対比について

カール「こんな話がある。エルフが森を歩くと、彼らは木になる。人間が森を歩くと、小道が生まれる。エルフが星を見つめると、彼らは星の瞬きになる。人間が星を見つめると、星座が生まれる。エルフの変化をうまく表現した言葉だろう?」

エルフはそっくりになってしまうんだ、エルフの近くにあるものに。

人間にそっくりになってしまうんだ、人間の近くにあるものは。

— ドラゴンラージャbot (@dr__bot) 2019年8月6日

フチ「オレたちは、エルフのように約束された調和を享受できません。だからこそ、相手の心の内をおしはかりながら調和をしようと努力するんです。『オレが悪口を言えば、相手は気を悪くするだろう』という低い水準からはじまって……さらに複雑な思想や概念をわけあおうと、心を砕くしかないんです」

— ドラゴンラージャbot (@dr__bot) 2019年8月20日

「よくいい人と呼ばれる人がいるだろう。誰とも争わずに、どんなことにも怒らない人」

「いい人と呼ばれる人たちは、じつは自分の色がない人たたなんだよ。〜きつい言い方をすれば、いてもいなくても同じ、そういうことになる。」

「万物は…いいや、世界はたがいにぶつかりあいながら成長していくものだ。」

カールはこれをあまりにも粗悪な比喩だから聞かせるのが恥ずかしいくらいだが…と補足していたが、

私はあらゆる炎上や価値観のアップデートにはこういうった構図がほぼ全てあてはまると思っています。

ヘーゲルが論じた、止揚(アウフヘーベン)がまさにそれにあたるかと。

人間は単数ではない

これなんですよ………今、このブログの本題に入りました。

ドラゴンと人間、単一と集団。究極の個と、不完全。人間は単数では、ないんです。どういう意味か。

5巻

ハンドレイク「人間にとって、自分はひとつではないということだ。〈私〉は単数形ではない。私というものは、多面的でかぞえきれない。自分のために生きる、という表現が通用しないのが、われわれ人間だ」

— ドラゴンラージャbot (@dr__bot) 2019年8月26日

そして、7巻

ドラゴンロードは人間を理解しようと、フチ達に「自分かそれ以外かのどちらかを選べ」と順に問いかけます。

ドラゴンラージャのどこがすごいのかがこれらの言葉に詰まっています。本書では、「私」と呼び定義する存在について、その個体に依存するのではなく、社会的な(複数の)関係として定義してるんです!!!

幼いながら、これが私の価値観の基盤になりました。相互関係、他者との関係、私の中のあなた、あなたの中の私、それら一面ずつが集まり「私」を構成する。私は単数ではない。私は多面的なんです。それは人に限らず、趣味や環境、何に接して、何を取捨選択してきたかを積み重ねた人生そのものにすらも当てはまります。私が経てきた時間と歩んだ道は唯一無二であり、別れ道は振り返ればまっすぐな道なんです。(敬虔なテペリ信者)

約束もなしに三度あった人間には

死は約束された休息

私にとっての死生観もまた、ドラゴンラージャの思想が根強く基盤にあると自覚しています。

「死は約束された休息である」そう、私にとって死は恐れるものではなく、むしろ与えられて然るべき権利と捉えます。政治的な議論には踏み込みませんが、今の世で最も問題とされているのは「死ねないこと」と「死は哀しく、なるべく長く避けるべきこと」と捉えられていることです。なぜ死を恐れるか、他者の死は「私の中の一面」がなくなってしまう現象だからです。なぜ死が恐ろしいのか、それは、「私が単数ではないから」です。身近な人の死は、その人と積み重ねた時間、関係、そしてその人といた私そのものの死も同義だと、私は考えます。だから死は哀しいし、恐ろしい。(同様に、自殺もまた、他者の一面を形成する私の死であるため、他殺と同様、人の一部を亡くす行為のため、避けるべき行為だと考えます。)死を恐れるあまり、多くの人は死ぬことを拒絶しているように思いますが、私なむしろ、「死ねないこと」ほど哀しいことはないと考えます。何もヴァンパイアの不死性を呪っているのではなく、高度に医療が発達し、自らの生を謳歌できる健康寿命をも超えて、「生存」してしまうことの虚しさ、空虚さを投げています。なるべく長く生きようと今の幸(さち)を薄く薄く引き伸ばした結果、「なぜ生きるのか」という問にい盲目となり、長く生きることそのものが目的になっているようです。生きることそのものを否定しませんが(前述のとおり、自殺は他者を殺すことに他ならないため)、「長く」生きることよりも、「その日」をどれだけ充実させられるか、どれだけ「幸せ」に生きるかに人生を費やしたいです。なれば、「幸福」を薄く削り、得られる幸福を消費し尽くした後も生きねばならないことに意味はあるのか、問いたくなります。私は約束された休息を求めて、幸福を実現させることに生きる意味を見出したいのです。私が今こうして両の足でなんたか立ち、生きていられるのは、間違いなくドラゴンラージャのおかげです。普段使わない頭を使って疲れました…。なぁ、私の頭から湯気が出てないか?

おわりに

ふぅ、人生で初めてかも。ドラゴンラージャのことをこんなに話したの…!

2022年にもかかわらず、強い愛を持ってドラゴンラージャを語り紡ぐ人達の目に留まることが出来、とても嬉しかったです!!!!

(やっほう!だから、大好きなんだ、テペリ!)

いつかドラゴンラージャの民の方とお会いしてみたい……!

せっかくだからこの機会にまた1巻から読んでみるとします。

1巻ごとに感想をまとめてみるとします。

半年くらいかけて、これまでの10年…15年間の想いについて、少しずつ語っていきます。

フューチャーウォーカーもまた読もう。(何度読み返しても難しくて完全には理解できない)

知らない人もいるでしょう、めっちゃ読んで欲しい。

あと、普段はRun Girls, Run!という声優ユニットを推してます。女児アニメ(プリパラ、プリチャン、プリマジ)を生きてます。

何かの縁で気になったら楽曲聴いたり配信を覗いてみたり、現地ライブに来てみたりしてください。

Twitterフォローしておくと面白いです。自分みたいなオタク語りがたまらないので。

では最後に。

耳元に日差しを浴びながら、夕陽まで幸せな旅を。

 

 

笑いながら旅立ったように、ほほえんで帰り、ついに得られる安らぎを。

 

 

感想、待ってます。

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