朝からポテチの【追いつきたいんだ】@nchas3821

ランナー1年生のRun Girls, Run!応援の活動備忘録です

結成四周年記念ブログ「Run Girls, Run!はアイドル声優か、声優アーティストなのか」

 

 

本日7/30日は、Run Girls, Run!結成お披露目&デビュー4周年!!!

おめでとうございます!!!

 

本記事はRun Girls, Run!のデビュー4周年の節目を祝うと共に、Run Girls, Run!が持つ魅力や歩んだ軌跡の一辺を語ることで、Run Girls, Run!を応援するひとつのカタチを示そうというモノ…である。餞の言葉というか。推しと積極的に向き合う時間を増やすことで、より推しのことを好きになっていくというやつ。本記事では、“声優アーティスト”という肩書きについて紐解いていく。

きっかけは7/29日(木曜日)に配信された林鼓子showroom番組「ココ・シャベル」第5回の冒頭で言及された話題。

「私たちRun Girls, Run!っていう声優ユニット、声優アーティストなんですけど、友達とかに説明する時、声優アーティストってどういうモノなのか、説明が難しいんですね。アイドルかと言われたらそれだけではないし、声優アーティスト、とは、というね…」

…と話は続くのだが、要約(一字一句発言どおりではない)すれば、

「作品の中でキャラクターを演じる声優としてだけでなく、アーティストとしてファンと作品を繋ぐ側面からも表現できる、ファンと関われることが出来る存在である。」「アイドルとも声優とも違う、説明が難しい存在、しかし、どちらでもある。」というように話していた。

 

声優アーティスト、とは。

本記事ではこの話題を深堀するにあたって、まずはRun Girls, Run!の「生い立ち」から触れていきたい。次に後述する声優徳井青空氏のコラムに助けを借り、アイドル声優と声優アーティストについて議論を深めていき、Run Girls, Run!が持つ固有の存在とその枠組みについて掘り下げていきたい。

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81プロデュース×avexエンターテインメントの生い立ち

Run Girls, Run!#とは

エイベックス・ピクチャーズ81プロデュースの合同で開催された声優オーディション『avex×81produce WakeUp,Girls! AUDITION 第3回アニソン・ヴォーカルオーディション」の約2,000名の応募者の中から選ばれた合格者3名による声優ユニットである。(wikiより)

同オーディションの第1回合格者で結成された声優アイドルハイブリットユニット「i☆Risと、同第2回オーディションで結成されたグループ「Wake Up, Girls!」の妹ユニットにあたる。

アニメWUGの劇中ユニットとして産まれたRGRは、番組終了後、アニメ本編内の活動の延長に囚われることなく、深夜アニメタイアップ曲という、声優アーティストがその存在を世に体現し続けるために必要な一歩を踏み出す。そしてプリパラという強いコンテンツと共に歩むことでユニットの存在証明を成し遂げた、i☆Risの系譜を受け継ぎ、プリチャン、プリティーシリーズを背負うユニットへと舵を切っていく。

そんなRun Girls, Run!の楽曲の系譜には、先輩ユニットの歩んだ道に残る足跡が色濃く影響している。

Run Girls, Run!は声優か、アーティストなのか。この話題を語る前提として、声優アイドル声優ユニットとしてそれぞれ活動していた両グループの存在について紐解いていかねばなるまい。やはりどちらも、声優はアイドルなのか、と議論された渦中にいたのではないかと察する。となれば、声優アーティスト、を定義するためには、今一度声優アイドルについて詳細に議論しなければならないようだ。i☆Ris声優アイドルという視点から最も近い場所で語った方といえば、徳井青空氏である。

メンバーの澁谷梓希の卒業の門出を祝った、3/27の卒業ライブ「Storiez」の感想をコラムにしていた。こちらの記事を参考に議論を深めていこう。

声優アイドル、3つのカタチ

 

肩書きは自分で名乗るもの、認識は他者がつけるもの。

そう語る徳井青空氏は、

そもそもアイドル声優の概念とはなんなのか。実はこのワード自体にかなり認識の差があると感じていて、だからこそアイドル声優論争がたまに起きるのではないかと考えている。“アイドル”と“声優”の単語の間に、何か意味が隠れているのではないかと考えた。と前置きし、

 

①アイドル(並のルックスを持つ)声優

②アイドル(のような歌唱活動をする)声優

③アイドル(役を作品で演じている)声優

の3パターンを列記した。これは画期的な発明である。革命とさえ言っても過言ではない。

私が思うに、今まで私が触れてきた多く、そしてアニメファンのほぼ8割の市場は③を占めているように思う。声優が歌って踊る。約10年前からだろうか、全盛期のラブライブを皮切りに、声優とファン、作品とライブの享受の仕方は驚く程に目まぐるしく変わっていった。(その前から〇〇があったぞ!!!という言葉も多々見受けられるが)私自身も、高校生まで特撮、ニチアサの申し子だったのだが、大学入学前に観始めたプリキュアを皮切りに、少しずつ女児アニメの沼と深夜アニメの面白さを享受していく。男女共に声優が歌って踊ることが当たり前のようになっていく中、プリキュアも2017年、「キラキラプリキュアアラモード」からキャスティングを一新、キャラクターの雰囲気を纏った、“表に出る”声優が集められていた(ように思う)その年はアニサマも出演し、「プリキュアライブ」が始まるようになったのだ。今では珍しくない、声優がキャラクターを再現した衣装を着て、キャラソンを歌って踊るのだ。当時はプリキュアもついにか!と驚いたことを思い出す。それ程に世のアニメへの需要は次元の垣根を超えていた。(待ってめっちゃ話逸れてる)(オ特隙あ自語)

私がいまこの界隈にいるのは他でもない、当時プリパラと出会ったからだ。プリパラと出会い、i☆Risに出会った。実際にライブに足を運ぶのは2019年ウィンターライブまで待つことになるが、本編を3期121話から視聴し、ほぼアイドルタイムが初見にも関わらず、4年分の楽曲を毎日聴き、まだ顔も名前もよく知らない声優さんたちが歌い踊る姿を想像していた。i☆Risは③の活動によりプリパラの作品世界観の中心としてアニメ界隈に名を轟かせた。その先に、②の声優アイドルユニットという自身達が開拓した道を第一線で走り続けている。その他、男性声優もソロアーティストとして歌うが、自身を男性アイドル声優、と名乗る人はあまり記憶に浮かばない。みな③の枠の中で、与えられたキャラクターと、アニメの世界観の具現化を声優の仕事として行っている。それだけi☆Risは他と一線を画す存在だとあらためて感じる。

片や、Wake Up,Girlsもまた③を軸にした声優ユニットであるが、これまでにない、作中のアイドルとの“ハイパーリンク”という描写で強い印象を残した。仙台を中心に織りなす、アニメ劇中の物語と、それを演じた本人たちがアニメさながらに活動の幅を拡げていった、アニメと現実の両輪で描かれる物語。アイドルアニメ発出でありながら、ユニットの解散がアニメとは別で描かれ、華々しく最期を迎えた、アニメを追い越したユニットといえる。②のような声優アイドルを名乗らないものの、③の枠を超えた、唯一無二の声優アイドルアニメと言ってもいい(あまり多くを語ろうとするとボロがでるので、より深い議論についてはその道の専門の人にお任せします)

では、Run Girls, Run!はどうだろう?

 

Run Girls, Run!はアイドル?アーティスト?

アイドル声優

前述したとおり、Run Girls, Run!の前を歩くふたつの声優アーティストユニットは、②③、アイドル声優のハイブリットユニットの一線をゆき、片や③のアイドル声優が歩める可能性のひとつの到達点を指し示した。この2つをさらにハイブリットしたRun Girls, Run!がただ「声優アーティスト」であると一言で片付けられない経歴のユニットてあることは自明である。であれば、彼女たちはアイドル声優②、③のどちらなのだろうか

私が思うに彼女たちRun Girls, Run!は、

“③-1を軸に産まれたアイドル声優ユニットであり、現在は②の活動を中心に、③-2のメンバーとして活動している。”

もっと言うと、

i☆Risが②アイドル(のように歌って踊る)声優ユニットとして産まれ、③(プリパラ)を通して②を軸に活動を続けているのに対し、

Run Girls, Run!は③-1(WUG!新章)として産まれ、その二次元的存在から一次元上へ昇華した②アイドル声優として存在を確立させつつ、

③-2(プリチャン)で、3人が別々にアイドル(役を演じている)声優として活動し、今後もアイドル声優の活動を軸にこれから羽ばたこうと走り続けている。

こんな感じである。

つまり、Run Girls, Run!は、近年のアイドル声優のカテゴライズとしてはかなり特殊な活躍をしていると言える。

声優アーティスト?

先程紹介した徳井青空氏のコラムにて、当人はこうも続けている

特に②について、

アーティストとアイドル(のような歌唱活動をする)声優の違いはなんなのか。

 人前で披露するかどうか? 歌のジャンル? ダンスがあるかどうか? 衣装が派手かどうか? ミルキィホームズのライブでは作品のキャラクターと同じ4色のまぶしい探偵服を声優4人が常に着用し、歌って踊っていた。このとき「アイドル歌唱活動だ!」というご意見を耳にしたりもした。もしこれが、いつも白のシャツに黒いパンツ、スタンドマイクで歌い、ライブ中のMCもほとんど無かったら、アイドル歌唱活動だと言われなかったのだろうか。「ミルキィホームズは本格アーティスト」だったかもしれない。

 明確な線引きがない中で、どこにアイドル性を感じるかどうか、これもまた受け取り手に委ねられるわけだ。たぶんアイドルファンから見たら「こんなのアイドルじゃない」と思われるだろう。
 

と述べていおり、私も概ね同意である。

アイドルっぽい活動とアーティストっぽい活動の違い、とは。

いわゆる“楽曲”をバチバチに披露すれば声優アーティスト

ファンとの距離や接近などの対応、ファンと交流するイベントをすればアイドル、と捉えることはできないたろうか。

つまり、自分たちの「楽曲」をより多くの人に伝えたいという“目的”が先にあるのか、

それとも、「自分」もしくは「自分たち」という存在をより多くの人に知ってもらうため、

「楽曲」という“手段”を中心に用いてスターダムを駆け上がるのか…

どちらか一方だけ!ではなく、どちらの軸により比重を置いた活動が多いのか、

なんて考えができると考えている。

そしてその肩書きは、活動ごとにどちらかの色がより色濃く表に出るものだと考えればいい。

例えば、SNS媒体での配信活動等は、ファンがいて、ファンと親密なやり取りを行うカタチを取れば、それは「アイドル活動をしている」という認識が生まれる行為なのだと思っている。

これは声優に限らず、一般的な動画投稿者やSNSインフルエンサーであっても、配信者としての活動がライブ活動のための集客の間口なのであれば、アイドルなのだと思う。

Run Girls, Run!公式運営や、当人達は時折「声優アイドルユニットです」と自己紹介したりする時がある。

オタクはそのへん「ん?」となりつつも、彼女達が実態として「アイドル」足り得る振る舞いをしていることは否定できないし、かといってアイドルとの自ら名乗ることは違うんじゃないかなぁ、と納得いかないような雰囲気が界隈に漂っていることが多々ある。

これは誰が決めるものだろうか、本人たちか、運営か、ファンか、メディアが決めるのか。

誰が決めるものでもないが、しかし、アイドルとは、ひとりでアイドルではない。アイドルとは関係であり、他者からの認識である。

だから、誰かが彼女たちをアイドルだと思い、希望や光を見出す。そうすれば彼女たちはアイドルなのである。

まさに、

 肩書きは自分で名乗るもの、認識は他者がつけるもの。

とはよく言ったものである。(ほんとにそらまる先輩すげぇ)

 

おわりに〜肩書きは自分で名乗るもの、認識は他者がつけるもの。〜

前述したとおり、Run Girls, Run!の生い立ちや先輩たちの活動による影響は大きい。2つの先輩ユニットはそれぞれが徳井青空氏の言うアイドル声優の①〜③のうち2つをハイブリット(=両立)していたユニットだ。それら2つの遺伝子を色濃く受け継いだRun Girls, Run!は、劇中アニメから生まれたユニットでありながら、アニメ本編との活動のみならず、独立したユニットとして活動を続けている。この独自の成り立ちが、Run Girls, Run!の特異さ、「らしさ」を強く際立たせている。

おそらく現在のRun Girls, Run!を知る機会は圧倒的に後者が多い。

しかし、Run Girls, Run!というユニットを知る上で、その産まれた経緯を知ることは必然であり、切っても切り離せない、現在に地続きの話しなのだ。Run Girls, Run!声優ユニットとして産まれた後、声優アーティストとしての活動と、声優アイドルに近いファンとの活動を積極的にこなし、活動の幅を拡げている。声優、アーティスト、アイドル 、ユニット、どれひとつとして欠けることのないRun Girls, Run!を形作る要素であり、Run Girls, Run!というグループを成り立たせる要素はそれらのどれかひとつだけでは決してないのだ。

それは一見無秩序でもあり、ジグザグに曲がる遠回りの道でもあるようにみえる。しかし、歩んだ軌跡を振り返ると、そこは必ず一本道となっているのだ。“追いかけたいんだ”と、遠く及ばない大きなふたつの背中を目指して駆け出し始めた3人は、悔しさと葛藤を握りしめながらも、いつしか誰も歩んだことのない道の、3人だけが見ることのできる、“あどけない明日”に辿り着くのだと。

 

声優アーティストという枠組みそのものは、産まれてまだ日が浅いように思う。

わたしはRun Girls, Run!の活動そのものが、声優アーティストとの枠組みを拡げるのだと信じている

声優アーティストは何をするのか、どんな活躍ができるのか、その可能性は既存の声優やアイドルと違っていいし、

どれと同じであってもいい。たくさんの活動に手を広げた先に、自分たちだけにしか表現出来ない、

Run Girls, Run!らしさ」が中心に残るのだと思う。

 

おわり。

 

4周年、メンバーによる多岐に渡るSNS等の配信活動のスタートもあり、

少しずつ、ファンが増えていっていることを実感しています。

情勢がまた一段と怪しくなってきましたが、延期した4周年ライブの開催も楽しみです。

 

このブログを読んだ人に是非感想や考えを教えて欲しい。語りたい。4周年を共に祝おう🙌

 

マシュマロ

marshmallow-qa.com