朝からポテチの【追いつきたいんだ】@nchas3821

ランナー1年生のRun Girls, Run!応援の活動備忘録です

今日、ワグナーになれた私。〜2021.3.8(月)WUGSSA同時再生企画〜

ここに、『Wake Up, Girls!』という一冊の物語がある。

物語を紐解き、最終章の最後のページをめくり終える。

一冊の本を読み終える。

心地の良い余韻に浸る。

すると、本が私に問いかける。

「今、幸せですか────。」

 傍観者で居続けた私に、

 2年前のWUGちゃん達は画面の向こうから語りかけてくれた。

“WUGをみつけてくれて、ありがとう。”

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Wake Up, Girls!が解散して、2年になる。

しかし、WUGの物語は今もなお、語り継がれている。

2年が経った今もこうして私のような新しいワグナーが生まれ、“感情”をうつろわせ、文字を起こしている。

私はWake Up, Girls!の解散に立ち会うことが出来なかった。

解散のことを知っていて、その日もWUGのことを(一応)知って生きていた。

思えば2017年当時、アニメ恋愛暴君を観てたし、『恋で愛で暴君です』のMVを観て、田中美海の顔をひたすら追いかけてたことを思い出す

(それ以外はまさしく“おイモちゃん”というか、名前を知らない人の顔は見えていてもなかなか認識できないものだった)

あの日に戻れたら、とは思わない。

私はあの頃をいっぱい生きていたし、あの時は目の前のことを全力で楽しんでいた。

今と同じように。

今の私にとって、今日3/8は特別な1日のひとつとなった。

WUG SSA同時再生2021に参加したお話。

赤雪すずみ on Twitter: "2021年もWUGのSSABD同時再生上映会、やらせてください! 日時:2021/3/8 20:00 場所:各自BD再生環境のあるHOME(V-SSA) https://t.co/SzbHjjtP46 #WUG_SSA #WUG_JP 過去のタグが埋もれちゃうことに抵抗の強い方は #WUGSSA同時再生2021"

Wake Up,Girls!想い出のパレードBD同時再生上映会2021 | トキノドロップ

2年目のWUGSSA、どうでしたか

私にとっては、初めてのWUGのSSA

皆さんにとっては、3回目だったり、何度目かだったり。

もしかしたら、私と同じように初めて観る方や、

また、WUGに興味があるけどまだそこまでじゃないよって方だったり。

この円盤、そんなおいそれと視聴することができないものだと思う。

この蓋を開けたら、彼女達の6年間の想いに全身で向き合って、受け止めなければならない。

そう思うと、然るべき時に、相応の気持ちの準備と覚悟を持って臨む必要がある。

でも、一緒なら、と、少し勇気を出せた。

この機を逃したら次はもうないと思った

WUGに出会い、WUGの物語に触れることができた今なら。

優しいワグナーさんはすぐに背中を押して(囲んで)くれました。 (ワグナーさんすぐ囲んでくるんよ)

初見で実況してしまうと集中できませんから、最初はしっかり観たくて、前日の3/7(日)に腰を据えて大画面で鑑賞しました。

いざ開けてみると、この匣の中にはたくさんの感情が、言葉にならない感情が、歌がありました。

歌に乗せて、最後の、最後の瞬間まで、ひとつひとつの歌詞を噛み締めて、届けるんだという気持ちが伝わる。

ならばこちらもと、背筋を伸ばさずにはいられず、真剣そのものの表情で聴き入り、歌い、叫んだ。

少女交響曲「ごめんサヨナラ」 に、

二度と会えない別れを痛感し、溢れる涙を拭う。

「WUG 最高〜!!!」の声に、

ハイパーリンクの到達点を感じ、涙する。

海そしてシャッター通りWUGに贈られた、最後の餞の歌。4章から連なる旅立ちの歌に、当時の心境を思い偲ぶ。

はなむけの言葉代わりの、4曲の旅立ちの歌。東北の街、WUGとして過ごし、通い、集まった場所への別れ。

きっとあの時間、いろんな感情が渦巻いていて、それら全てを識ることはできないけれど、

今の自分が感じ取れた全てを、言葉にしてみる。

只野菜摘 on Twitter: "3月8日だから言える 海、そしてシャッター通り→言葉の結晶→土曜日のフライト→さようならのパレードは起承転結ですが、パレードのあとシャッター通りに戻ります。そっと眠っての言葉で、記憶はループの輪に封印されました。それをとく日が来るとしたらその言葉は、さようならの最後のWake Up!です。"

解散という、“最善”だと考えたからこその、決断、苦しみ

明日が真っ暗になる、先の見えない不安

その闇を少しでも照らし、導く“Polaris

歩んできた道が、積み重ねてきた努力が、結果が間違ってなかったことを証明するSSAサイリウムの海。

土曜日のフライト、

想い出を振り返り、決意し、伝え、旅立ち、さようならを告げる、別れの歌。

“忘れないで、でも上手に忘れて”

なんていうわがままで、メランコリーな言葉。

旅立ちの覚悟と、明日から続く第2章への不安が垣間見える矛盾した心情。

人間らしい、WUGらしい等身大の感情。

ワグナーの心に鎖を打ち込んだ、一生涯解けない呪いのコトバ………。

(LIVEの感想をするつもりが、ただのポエマーになってしまった………)

7人の手紙が、私を“ワグナー”にしてくれた

最後の舞台、6年間の想いを、手紙にしたためた7人の言葉。

何度も、何度も重ねる、“ありがとう”の言葉

明日も、この先もがんばっペと、歩き続けるという誓い

極上の笑顔で、また会う日まで

WUGという思い出が続いていくこと

今気づかれなくても、この先、ずっと先も、WUGはすごいグループだったと言えること

ちゃんと見ようとしても分かりづらい自分を知ろうとしてくれてありがとう

ジョギング中迷子になって消えたよっぴー

この決断が間違ってなかったこと

みんなの心にWUGが一生生き続けますように

そして、明日からも、WUGの歌が、歌詞が届けるメッセージは変わらないから、

いつまでも伝え続けてほしいという想いに、

真摯に応えようと思った。

“WUGをみつけてくれて、ありがとう。”

最後の手紙で、高木美佑さんが伝えてくれた言葉。

瞬間、あぁ、この言葉に救われたと、そう思った。

私のような人でも、WUGは終わっても、WUGを好きになっていいんだ。

泣いていいんだ。

嬉しかった。

“これから知ってくれる人たち”へのメッセージ

まるで、私のように、後からWUGに出会う人がいることまで知っているようで…

そこまで行き渡る配慮に、思わず涙する。

自分もワグナーの1人でいいんだと思える。

救われた。

嬉しかった。

おわりに:WUGという一冊の物語

“アイドルとは物語である​”

私にとってはWUGは既に完結した​、

“綴じられた”物語である。

一冊の伝記を手に取る感覚。

終わりのページ数も出来事も知っていた。

いつか読み終わることを前提に、WUGに出会った。

私が今Run Girls, Run!と同じ時を、先が見えない未来に向かって、共に走り続けている感覚、白紙の未来を1ページずつ埋めている感覚とは、やっぱり違う。

きっと、解散から9ヶ月の、あの激動の、長いようで一瞬の9ヶ月をWUGと共に過ごしたワグナーさんたちには、WUGと共に走り続けた、ページを埋めていく、“最高を更新していく”感覚があったのだと思う。

私にとっては、WUGは既に一冊の本として“完成”されていた。

“伝説”といってもいい。

この先WUGは語り継がれるのだから、相応の比喩だと思う。

その本を手に取り、感想を共有し、当事者の想い出を知る。

その感動の共有の仕方に、私はとても満足している。

一冊の本を読み終える。

WUGの物語を紐解き、最終章の最後のページをめくり終える。

心地の良い余韻に浸る。

すると、本が私に問いかける。

「今、幸せですか?」

思わず呟く。

「サヨウナラはいやだよ」

不思議だ。

一度も会っていないはずの人達との別れに、涙を流す。

別れることを知っていながら、出会いの喜びを祝福する。

今WUGに出会うということは、二度と会えない人への別れを知るということだ。

それがなぜだが、心地がいい。

昨日と同じ世界で、まるで自分の人生も、明日から第2章が始まるような気持ちになる。

絶望のディストピアの中に光る、希望を頼ることが出来る。

WUGはみんなの心に生き続けている。

WUGは、もう私たちの前には現れないかもしれない。

いや、現れて欲しくないのかもしれない。

素敵な思い出のままで、そっとしておいて欲しいのかもしれない。

しかしそれは、魂のようなものとなって、大きな輪廻を渦巻く。

ワグナーの輪は少しずつ、少しずつまた拡がっていく

私のこの小さな言葉の絶唱も、きっと誰かの心に響いているはず。

きっと、私も、ワグナーの一人だ。

WUGがそれを認めてくれた。

今更だけど、私は、この輪の一番外でも、肩を組んで、歌いたい。

来年も、また歌おう。

それぞれの、SSAで。 

みんなで、せーの!

「Wake Up!」

おわり。

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